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ナブッコ☆バルセロナ @ リセウ劇場~(^^♪ [バルセロナ.es]

【七夕さま】かと思える程のご無沙汰、やっと聴けた素晴らしい声人~(^^♪
ほゞ一年振りの再聴~☆彡 同じ ≪ ナブッコ ≫ イズマエレ:想像通りの繊細且つ
力強い巧妙な美声を聴かせて頂いた~ホッ(^^♪★ ロベルト・デ・ビアジョ
役相応に甘美なテナーの音色パレットが弾ける [アート][アート] パートナーとの声の響きも
美しく調和~ 美麗なハーモニーをご披露頂いた~☆彡

ミュンヘン:コッコスのモダンな演出より、演技に伴う情感籠るデリケートで
微妙なニュアンスがピアニシモを際立たせ、美しい余韻が心に響く~[波][波][波]
聴かせ処が少ない役柄で残念~[涙]

指揮者:ダニエル・オーレンは、もう興奮状態~! 若い頃は、キッパー着帽で
指揮されて居られたが。 この演出には相当思い入れ強烈と伺える程に、演奏に
多大な影響を及ぼした~★☆★ 静粛な前奏で開幕~ 重厚な空気流れる暗い
陰湿な舞台~ コーラス隊も只、力任せでは無く静かに胸の内を語るが如き
時に静かに~ 時に激しい歌唱を響かせた~ЮДξ

二幕【 想いよ黄金の翼に乗って行け 】薄暗い舞台中央、淡い照明に浮び上る
民衆~ 哀愁を帯びた美しいハーモニーを奏で万雷の拍手に沸いた☆彡 指揮者も
大満足で拍手を止めず:ビス披露 ~@~@~@ 然し是は演出の一部? 伝説引用の
[お約束]? 毎晩ご披露されて居た為~ 指揮者の意向と感じた~¶ΨΣ§Ω

17日は“ビス”を叫ぶ観客が居り『へぇ~すごい! コーラスの “ビス” 何て』
と、単純に感心した。 19日は [ 遠山さん[桜]不在 ] だったか “ビス” 要求無く
然しオーレンは、まるで観客が “ビス” を待って居るかの如く演奏を再開。
是は、スカラ座:初演時の伝説に則った試みだった ? のだろうか~??

美しい合唱 & 演奏は、何回聴いても感動する @ 観客には嬉しい “ビス” では
有るがこの演出で聴くと何と無く単純に喜べず? [ユダヤ人哀歌]の様な後味も
否めず【黄金の翼に乗って】と云われても飛べない風:違和感も残った~[ひよこ][ひよこ]
両手を広げほゞ舞い上り、オーレンの背に黄金の翼が見えるかの様に、飛んで
居らしたが平土間:一列目となると指揮者:演奏家を良く把握出来る~(微笑)

豪華キャストを配した素晴らしい公演:指揮者 & 主要歌手陣の変更で是程の
違いをもたらすのだろう~か? 驚きの優雅な経験をさせて頂き改めて:感謝:
観劇~☆ 『 同じ演出だし~』『もう観た事有るし~』と、知った振りで鷹を
括ってはいけない事も認識させられた。 常に状況変化を見逃さず新鮮な要素を
含んだ創造を期待しつゝ探求~ 観劇:感激は果てしなく続く~@!@!@

~★♪♪★~*♪*♪*~♪@♪@♪~♪*♪~★♪♪★~*★☆~

……….. NABUCCO ……......

2015年10月17 & 19日 バルセロナ*リセウ劇場 ≪ ナブッコ ≫
★指揮:Daniel Oren / 演出:Daniele Abbado / 振付:Simona Bucci
舞台 & 衣装:Alison Chitty / 照明:Alessandro Carletti
Orchestre I Cor:オーケストラ&コーラス:del Grand Teatre de Liceu
Coproduccio:Grand Teatre del Liceu, Fondazione Teatro alla Scala(Milan)
Royal Opera House Covent Garden ( Londres ) Lyric Opera of Chicago
演出共同企画:バルセロナ[リセウ劇場]/ ミラノ[ スカラ座 ]
ロンドン[ ROH コヴェント・ガーデン ] / シカゴ[ オペラ劇場 ]

Abigaille:Martina Serafin / Nabucco:Ambrogio Maestri
Ismaele:Roberto de Biasio / Zaccaria:Vitalij Kowaljow
Fenena:Marianna Pizzolato / Il gran sacerdote:Alessandro Guerzoni
Abdallo:Javier Palacios / Anna:Anna Puche

☆此処2年程、声人達に惹かれ(苦笑 ) ≪ ナブッコ ≫ を聴く機会が続く。
最近は予算の関係で便乗:共同企画が増加傾向にある中、同じ演出でも公演
するお国柄~ 携る人々:指揮者 & 演奏:歌手の持つ声質:歌唱 & 演技力
等々、所変われば~ 様々な可能性を秘めた新たな発見 & 喜びが有る。
此の醍醐味がオペラの深みに惹き込まれる要因か~ 尽きぬ魅力~\(^o^)/

原作:物語の題材:起源を掘起すと、近年新たに激化して居る宗教問題~
取分け:イスラムvs ユダヤ の構図は、解決とかに結び付く問題では無く
永遠に終焉を迎える事の無い、宿敵で有ると想像に及ぶが~xxxxx

演出:ダニエル・アバド & 指揮:ダニエル・オーレン、強力タッグ
意思の疎通を介し~ 成功を成し遂げるに至ったのだろう。 然し関係者は
ご満足でも、現代物にすり替り観るに堪えない舞台装置:振付等に観客は
うんざり~ 隣席の西班牙人『 この演出好き~?』『 いいえ好みでは
ありません~』『 そうだよね、我々も好みじゃない 』と、腹立たしそうに
語られた年間予約席のご夫妻。 降幕と同時に『お先に~』とカーテン
コールを待たず離席され~ 後方の方々も続々席を立たれた。。。

…………>>>>>>………….>>>>>>...............>>>>>>..............

☆体型から見て~ ファルスタッフ:ドルカマラの印象が強い [ ナブッコ ]
アンブロジョ・マエストリ、音質も歌唱も特筆無く、残念ながら演技も期待
する方が無理~ 然し抜群の豊かな声量で存在感発揮。

☆マルティナ・セラファン~ 期待通りの美声では有るが、エレガント過ぎる
アビガイルを演じた~◎▽ ウィーン[薔薇の騎士] 見事な侯爵夫人に魅せられ
この役をイメージ出来なかったが、ソフトな歌唱の中に強力なアクセント
品格或る立居振舞を伴う崇高さは、今迄、聴いた中で秀でた好感度~◎*◎*◎

☆ザッカリア:Vitalij Kowaljow ( 発音不可能 )、ROHの経験から、其の侭
同じ様に演じ『 あっ 同じ人~ 』風に、名前音痴にも直ぐ解る平凡な歌唱で
演技も余り変化無く、此の侭、停滞か~? 声は悪く無いが威厳欠如:朗々と
美声で奏でる現代の若手バリトン:バス 、前回から進歩無しは残念~▲◇

☆フェネナ:マリアンナ・ピゾラート もROHと同キャスト。前回は無表情で
動きも鈍く( 体系的にミーデ並巨体 ) 前向いて立ち尽すだけだったが~
歌唱 & 演技に努力された? 様な、大進歩が感じ取れた~ ブラボー!!

☆繊細なニュアンスの美声:ロベルト・デ・ビアジョ~ 沈みがちな演出の中、
広音域の歌唱力で胸打つ、ドラマティックなイズマエレの存在を強烈に印象
付けた~@![黒ハート]!@

※ 比べてはいけないが、ROHのイズマエレは、残念ながら記憶に蘇らない程、
希薄だった。 まぁ~ ドミンゴの迫力に吸取られた感も否めない。 その上
衣装:動きは民衆に埋没~ すっかり記憶から失せて居た為、座席予約の際
うっかり間違え初回 [ 声人 ] が観えない席を取ってしまった~トホホ @@@

☆既にROHロンドンで観劇済:ダニエル・アバドの演出、宗教色強く
個人的には、率先して観たくない演出だが~ 声人に惹かれ赴いた。
結果、歌唱 & 演技力:存在感の有る歌手陣が揃い、遥にドラマティックな
公演をご披露頂け [黄金の翼] “ビス” も聴け~貴重な舞台に巡り会えた[晴れ]
  。。。。▽。。。。。。◆。。。。。。▽。。。。。。◆。。。。

全体的にROHの派手さは無かったが、力任せに爆音奏でる歌手の歌合戦的
歌唱や勢い余る大コンチェルタート、と云う迫力と違い、ドラマを紡ぐ原作を
認識した歌唱力を伴う演技派の歌手陣で構成され、充実した中身の濃厚な
公演だった~[桜][桜][桜]

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因みに:
1984年7月7日 ヴェローナ:フェスティヴァル ≪ トスカ ≫
★指揮:Daniel Oren / 演出:Sylvano Bussotti
舞台装置 & 衣装:Fiorenzo Giorgi
トスカ:Shirley Verrett / アンジェロッティ:Alfredo Giacomotti
カヴァラドッシ:Giacomo Aragall / スカルピア:Silvano Carroli

☆初めてオーレン指揮を聴いたのがこの時、平土間一列目だった為、
ユダヤ帽:キッパーに気が付いたが、姉と二人、宗教の知識:興味は
未だ薄かりし頃だった~@@@ と云うか、今でも薄いが~~~

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追記 @ 回想
【リセウ劇場】で初めて“ビス”を経験した、1984年 ≪ 西部の娘 ≫ あの晩、
観客の熱狂的ビス要求 & 拍手は鳴り止まなかった~ ディック・ジョンソン
@ プラシド・ドミンゴは、再び情感込めて静かに歌い始めた~[曇り][曇り][曇り]
『ケッラ ミ クレダ リベロ エ ロンタノ~♪♪ 自由になって遠くへ行った~』
鮮明に蘇る “感動のビス” (^^♪ 【リセウ劇場】火災遭遇 & 修復前の古い
建物だった。。

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