ラ・ボエーム★アンティック劇場@オランジュ~♪♪♪ [オランジュ.fr]

≪真夏の夜の夢~≫ を見た様な宵~ 素晴らしい公演に感激~♪★ 印象派の画家が
描いた1900年代:巴里を想い起させる雰囲気&衣装~ 巴里5区の学生街カルチェ・
ラタンを彷彿させるノスタルジックな演出~ 若い貧乏芸術家~ 清々しい爽やかな
青春を謳歌する耳慣れた曲満載 ≪ラ・ボエーム≫ 『素晴らしい~』と云う純粋で
シンプルなこの一言に尽きる感動の舞台~♪★♪ 

オランジュ常連の人気指揮者:ミュン・フン・チュン指揮に因るラジオ・フランス
交響楽団の演奏~ 演出家&高レベル歌手陣と全てが素晴らしかった公演に盛大な
拍手~!!! 9000人を集客出来ると云う広いアレーナ 何処までも伸びるまろやかな
美声~♪*♪ ミミと偶然の出逢いで恋に落ち~病身を労わる優しい心遣い~ ロマンと
哀愁を伴うロドルフォの切ない心情表現が観客の感性を揺さぶる~ ヴィットリオ・
グリゴロの美声と迫真の演技は抜群だった~♪!★!♪ 

南仏の熱気&会場の雰囲気に益々高揚:熱を帯びたグリゴロの演技~ 過剰と思われ
がちな一面も否めない様だった(メディア評) ~が情熱的な演技は強い感情移入の
表れだろう~?!! 一際輝く天性 ★のオーラ発揮~♪★♪ 愛嬌&サーヴィス精神旺盛の
明るいイタリアン気性~ 将来が楽しみな待望の歌手~★♪★  今公演~ 若し
ヴィットリオ 不在だったら~?!! 高レベル揃いの歌手陣とは云え団栗の背比べ~?!!
メリハリ欠如の平凡な舞台~ 印象の薄い従来の【地味物語~】に終わっただろう~♪ 

ドミンゴ&ミレラ・フレーニで聴いた ≪ラ・ボエーム≫ NY :メト公演が印象に残る
~が今回のヴィットリオ:ロドルフォ&インヴァ・ムラ:ミミは、原作の年齢に近く
若々しい 甘美の柔らかいハーモニーを醸す哀愁を帯びた音色が、ドラマティックな
悲哀ロマンの原作により近いイメージを感じさせた~♪♪  

病的で存在感:稀薄のミミ:インヴァ・ムラ~ 今迄聴いた中で一番適役だった気が
する~!! 彼女自身のレパートリーでも~ 良い声で演技も悪くないが何時も印象が
薄く華が無いのが惜しい~♪*♪ 2010年:ガルニエ ≪売られた花嫁 ≫ も少々期待
外れ~ 記憶には残っているが平凡だった~♪ 演目とパートナーにも因るのだろう
~か?! 

ドラマティックな演技派が一人居るだけで~ 周りを盛立て共演者に影響を与える~?!! 
若しロドルフォが他の歌手だったら~ 同じ舞台&ドラマ展開を楽しめただろうか~?!! 
贔屓目かも知れない ~が舞台を引っ張る座長としての存在感~ 子供の様な無邪気さを
持つ青年から大人へ成長しつゝ有る グリゴロ~ 静かに見守って行きたい~!!★!! 

    ^^。^^。^^。^^。^^。^^。^^。^^。^^。^^。

ラヴェンダの香る広々とした庭園~ 蝉の声~ 降り注ぐ太陽を凌ぐパラソルの下で
キィーを叩く~プールからは子供のはじゃぐ声~ 大勢の家族が揃い食前酒を嗜む~
南仏訛の賑やかな会話~ レストラン経営を兼ねた民宿風で贅沢な気分を味わう~
仏人好みの休暇~ こんな【時】に巡り逢える何て思いがけない幸せなオランジュ
:デビュー!!★!! 

巴里から3時間半~ TGV:超特急~ 途中駅から主要駅停車のローカル走行に
切替ったが、降り立ったオランジュ~ 澄み渡った青空と太陽が迎えて呉た 7月7日
織姫と彦星も逢う瀬を果たせた事だろう~!!! 日没:辺りが暗くなるのを待って~??
21時45分の開演とは云え昼の灼熱残る屋外~ 座布団片手に石段を上る古代ローマ
劇場~**

座席は石段に直接座る為、座布団が必要と云う事前情報を入手~ バイロイトで既に
購入済の羽根座布団 (バーゲンで安い軽量&嵩張らない物を選んだ結果) 持参で~!!! 
さもないと石焼用の石の上に座る様なもの~ ステーキになってしまう危険性が
あると追加情報も~(苦笑) !! 現地で座布団の賃貸をしているが、大きさや重さは
色々~ やはり自前がベストだった~!!!

開演早々~ ロドルフォのアリアが始まると美声に酔った??~家路を急ぐ野鳥の群れ
が一斉にさえずり開始~ 少々賑やかな予期せぬ伴奏付は自然の成り行き~(苦笑)~?!! 
然し何故?真夏に ≪ラ・ボエーム≫ 選曲か~ ? 厚手のロングコート: それでも寒い??
ロドルフォは、ご丁寧にも大きなショールで肩を覆い~フゥッ~!! 

只でさえエネルギー全開で汗だくの歌手陣にとって~ この衣装で身を包んだ公演は
暑さとの戦いだっただろう~!!!  カフェの場面は空腹で取組んだのか~??~飲食に
余念のない ヴィットリオ~ ナプキンで口を拭いながら序に額の汗も~!! 出演者に
お気の毒な盛夏の【冬の物語】~!! 終わると2~3㎏は減量か~?!! 

人影のまばらになった大通り~ パパのエスコートで車に乗る為~?? ひょっこり意表を
突いて裏口からご登場のヴィットリオ: フィットした紺のTシャツ姿~ スリムな筋肉質
体型を想像させた~!!! 不意を突かれ驚く帰りがけの観客~ 嬉しそうな満面の笑みで
応じ最後は例の如く両手を挙げて挨拶して~ パパの車に乗り込む一幕も演じた~!@!@!

爽快な少年の様な若者~ 盛大な拍手とブラボーの嵐の中~ 飛び跳ねる様に走って
舞台挨拶~ オーバーアクションで観客を魅了~!!! 全員で挨拶の時は足を踏鳴らすと
床が響き太鼓の様な音になり~ 拍手と足踏み交互に調子を取り観客を沸かせた~!!! 
機敏なスポーツマン:車椅子で現れた女性演出家を小走りで迎え、舞台を去る時には
車椅子を押して疾走~!!!

女性演出家:ナディヌ・デュフォの演出は見事だった~!!! 原作に忠実~ 舞台の上に
線を引いただけのお家ごっこ~?? 床に引いた線は壁~ ドアは額縁の様な木枠を立て
道には通り名を書綴り 【Rue Mouffetard】~とか 現存する巴里5区:学生街 『エッ!!
あの辺の住人だったの~』と、より身近なイメージを湧かせた~!!! 

一面雪に覆われた舞台~ CG映像とは云え寒々しく夜も更け夜風がひんやりする中、
観客もドラマの一員になりつゝ寒さを感じた~!!! 眠る様に息を引取るミミの傍で
嘆き悲しむシーンに慣れた観客には想像を絶するミミの最期~!!! 三人の若者と
ムゼッタが、其々部屋を出て行く~ 灯りが消え暗がりの中~ミミも静かに消えて
行く~** 

一人立ち尽くす ロドルフォのシルエットが闇に残る~!!! 指揮棒を降ろしても余韻に
浸る一瞬の静寂~ 直ぐに拍手は起きず~ 悲しみを ロルドルフォと共有した観客。。
ドラマティックに幕を閉じた感動的な公演だった~!!★!!

来年又~この素朴な町:オランジュを訪れたい~ 例えヴィットリオ不在でも~!@!@!
     *****♪**********♪**********♪**********♪*****
2012年7月7日 プロヴァンス:オランジュ ≪ラ・ボエーム≫
★指揮:Myung Whun Chung / 演出:Nadine Duffaut / 衣装:Karita Duflot
ロドルフォ:Vittorio Grigolo / ミミ:Inva Mula
マルチェロ:Ludovic Tezier / ムゼッタ:Nicola Beller-Carbone

☆ルドヴィック・テズィエは仏では人気のバリトンだが華が無い~ 存在感に欠ける
のが残念。 1998年: オペラリア・コンクール入賞者でネトレプコの旦那:シュロット
ディ・ドナト が同期入賞 インヴァ・ムラ・チャッコ もオペラリア・コンクール:
1993年の第一回目入賞者~欧州で活躍中
 
     *****♪**********♪**********♪**********♪*****

太陽がいっぱいの避暑地:オランジュ~ 静かで古い城壁が彼方此方に残る素朴な町~!! 
9000人近い観客何て~収容出来るほどの宿泊キャパは無い。 その上、訪れた客は
来年の予約を押さえて行くとか~ 今回、決めた時期が遅過ぎ~ 周りからは絶対無理と
断言される状況 & 絶望的な中~ 巡り逢えた素晴らしいホテル~!*!*!

友人の実家にでも泊りに行った気分にさせて呉れる宿のご夫妻~ サンパティックな
スタッフに出逢い旅がより充実~ 感謝感激の滞在~!!!  引籠らずライヴ求めて~
X千里~?!! 幸せは歩いて来ない~新たな発見と素晴らしい人との出会いを求め
旅は続く~♪♪ 

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keyaki

オランジュのレポート楽しませて頂きました。
雨天順延とかにもならず予定通りで、よかったですね。観客の反応も上々だったようで、グリゴーロも嬉しかったでしょう。カーテンコール?の様子もいつもながら微笑ましい!グリゴーロ・パパもお元気なんですね。お父さんの希望でオペラ歌手になったようなものですから、長生きして見守ってあげて欲しいですよね。
10日の公演がテレビとラジオで中継されましたが、テレビは日本からはブロックされて見られませんでした。最近はインターネットといいながら地域制限とやらが多くて残念です。
ラジオはオンデマンドで1ヶ月間いつでも自由に聞けますが、早く聞きたいので、早起きして聞きました.....写真とaimelopera さんの詳細レポートで場面を想像しながら。
いずれ録画も見られるのではないかと期待しています。

ところで、ナタリ・デッセイの旦那さんは、ローラン・ナウリ、テジエと同じバリトンです。
来年の2月だったかな....デッセイが最近不調(スカラ座のマノンも降板しちゃいました....)なので予定通りに行くかどうか心配ですが...バルセロナで、グリゴーロのホフマン、ナタリ・デッセイの4役、ローラン・ナウリの4役で「ホフマン物語」が上演される予定です。演出は、デッセイの大好きなローラン・ペリですから、なんとか体調を立て直して出て欲しいです。
by keyaki (2012-07-11 08:35) 

aimelopera

keyaki さま
いつも嬉しいコメント有難うございます。 本当は10日も聴く予定でホテルのキャンセル待ち~ ご主人に 『庭で寝袋でもOK 』 なんて冗談言ってたのですが急に[お取込]事態発生10日早朝に泣く泣く帰宅でした~!!!

中継もTV無い為、友人に録画依頼~ でも流石はkeyakiさん、情報早いですネ。 当方は現地の大ポスター見て知りました。 U-tubeも色々投稿されて居るのですネ。 
 
9月のソウル:フェスティヴァルの情報も~ きっと詳細ご存知でしょう~
此の演出の引越し公演でしょうか~?? 一月半程前に決まった話と聞きましたが~ 若し再演をソウル ≪グリゴロ≫で聴けたら万歳ですネ。
ソウルは行った事なく多分行けませんが… 演奏会形式だと思っていました。

あの演出は大道具が少ないので可能でしょう~!! ミュン・フン・チュンが精力的に音楽芸術活動を行って居る様ですネ。。。 日本は興行主が利益優先??の様で~ 小回り効かないのが残念。。。もっと柔軟に安く良いもの上陸させて欲しいですネ。

★7月1日:午前10時半 オランジュの 【ノートルダム寺院 】で行われた
 コレジィ合唱団のミサに [親切な参加] とプログラムされて居ました。   敬虔なカトリック~ 心掛けが違いますネ。寺院のパイプオルガンで
 聴くミサは心洗われる様で格別~ きっと素晴らしいグリゴロの歌唱に  感激した方も多いでしょう~!!

バルセロナ≪ホフマン≫は絶対行きたいですが~ 2月の寒い時期:
毎日歌えるか~?? 心配なので日程検討中~!! 当りくじ探す様なものですネ~(苦笑)

先ずは秋のスカラ& 暮のミュンヘン~?! 年金は貯めずに世界経済に貢献とか~ でも≪ 蟻がキリギリス⇒ 蟻へ≫戻らないよう心して~!!!

色々な情報有難うございました。 ボエームの録画入手出来てもU-tubeとかの投稿はテクニック的に難しいので悪しからず。 きっともう何方か投稿されて居るでしょう。。。


by aimelopera (2012-07-11 23:43) 

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