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スペードの女王*ダニエレ リュスティオニ★リヨンオペラ座~♪ [リヨン.fr]

演出及び主要歌手陣をロシア&ウクライナで固めた本格派ロシアオペラ
とでも言うのだろうか? 正面の壁に映し出される台詞の仏訳に眼が
釘付け眼下には マエストロ Daniele Rustioni ダニエレ リュステイオニ
& 所狭しと秀椀ひしめく演奏家 舞台は少なからず意味不明の点も否めず
では有ったが サブタイトルに救われ安堵[黒ハート]

中々巡り合えない公演で好機と捉え2回感激をと2公演予約。 初回は
残念ながら好みの定席が取れず劇場の女性に[電話]依頼 お任せで平土間
一列目 通路側を選んで頂いた。 遮る物無く目の前に広がる舞台装置
好きなオケは観えず サブタイトル掲示板は遠く霞んで居た[目]

何となく状況説明的演出で個人的には不要と思える様な場面も多く
不可解?? 想像に任せて頂く方が好いと想える程に ご丁寧に色々な
造作が施され逆に物語が複雑化を極め個人的には白け鳥が飛んで居た[ひよこ] 
昔 ロンドン、ベルリンSOB & ベルリンコミッショパー(クプファ演出)
等 感激:観劇した素晴らしい公演が脳裏を過り刻まれた記憶とは違う
物語を観ている様な錯覚に戸惑い美麗な演奏に没頭できず不燃焼に終り
不満を極めた初日[メモ]

そんな状況を踏まえ覚悟して2回目は定席で観劇 慣れた席が落ち着くと
言う訳で 二日目は初回と違う物を観ている様な充実感を味わえ安堵[黒ハート]
情緒豊かなリュスティオニ指揮 逸品のオケ演奏に充実感を極め歌手陣の
美声を満喫 素晴らしい公演に陶酔[るんるん]

 ******LA DAME DE PIQUE***** 

2024年3月19日 リヨンオペラ≪スペードの女王≫
指揮:Daniele Rustioni
演出:Timofei Kouliabine / 舞台装置:Oleg Golovsko
衣装:Vlada Pomirkovanaya / 照明:Osarks Paulin?
ヴィデオ:Alexander Lobanov / 脚本:Ilya Kukharenko
コーラスマスター:Benedict Kearns
CHEF DE CHOUR DE LA MAITRISE:Nicolas Parisot
リヨンオペラ座に因るコーラスの熟達
HERMANN:HERMANN:Dmitry Golovnin
LISA:Elena Guseva / LA COMTESSE:Elena Zaremba
LE PRINCE YELETSKI:Konstantin Shushakov
COMTE TOMSKI / ZLATOGOR:Pavel Yankovsky
PAULINE / MILAVZOR:Olga Syniakova

ロシア:サン ペテルスブルグで修行を積んで居る リュスティオニ
チャイコフスキーに精通している熱心さも伺える繊細:微細な感性
何しろ湧上る豊富な音色 音符が飛交うオケピット 3 時間の長丁場
常々感ずる指揮者のバイタリティーは半端ない[るんるん][るんるん] 特に[音の塊]
と思える[リュスティオニ][曇り] チャイコフスキーとプッチーニの
日替り演奏 天下逸品:逸材の追っ駆けは止められない[走る人][走る人]  

ダニエレ・ルスティオニ のリヨン国立オペラ座 音楽監督就任以来
リムスキー・コルサコフ ≪金鶏≫ ストラヴィンスキィ≪夜鳴き鶯≫
(残念ながらコロナ禍でキャンセル) チャイコフスキィ:コンサート等
ロシア演目も多く今回 ≪スペードの女王≫ 素晴らしい感動的作品で
2024年のフェスティヴァル開幕 \(^o^)/

演出は若干40歳のロシア人演出家 Timofi Cliavan ティモフェイ・
クリアバン。この度 リヨン国立劇場≪スペードの女王≫で仏デビュ
初のオペラ公演となる。 現代的な側面:愛,中毒,狂気という表現を
テーマとしたそうな[本][ビール][スペード] 

ロシア国内での活躍で ロシア演劇評論家協会年間最優秀 & 演劇賞等
受賞。 優秀な方の様であるが 個人的には少々違和感を感じるハードな
演出 幸いルステイオニの素晴らしい演奏に救われた感も否めない[スペード]

ヘルマン:Dmitry Golovninドミトリー・ゴロビン 演出家のテーマ
愛:中毒:狂気を叙情的な歌唱伴いリアルに演じた 美声テナー。

音楽家の家庭に生れ サン ペテルスブルグのリムスキー・コルサコフ
音楽院でトランペットを学び 旧レニングラード・カペラ交響楽団の
ソリスト。 歌唱は27歳の時 サン ペテルブルク音楽院で抒情歌の
レッスンを受けハンブルク音楽大学でW.ワークマンに師事

※多くの有名音楽家を生み出したロシア音楽の影響受ける偉大な音楽家
芸術家の多いロシア人。 現在の戦争に因る差別締出しが無ければ豊富な
クラシック芸術家が世界に羽ばたいて居る事だろう。 残念至極である?

リザ:Elene Gusevaエレナ・グセワは 故郷ロシアのショスタコーヴィチ
音楽院卒業後 モスクワのチャイコフスキー音楽院卒業に伴い モスクワ・
アカデミック・ミュージカル劇場のソリストに。 美麗な音質の穏やかな
歌唱 演技力伴う情緒豊かなソプラノ 非常に聴き易い声質だった[るんるん]

※総体的にロシア:ロシア系歌手陣は美人&美麗な声質で演技伴う声量
抜群の歌唱力保持者が多い。

イェルツスキィ王子:バリトンKonstantin Shushakovコンスタンチン・
シュシャコフは[ 2011年プラシド・ドミンゴ:オペラリア・コンクール]
2位受賞、同年ブリュッセルの[エリザベート王妃コンクール]でも優勝
役柄から見ると存在感薄く 声質は ソフトなバリトンで演技力無い為
カリスマ 欠如[涙]と云いたい放題で失礼[m(_ _)m]

※ロンドン:ロイヤルオペラで聴いたキャストが 鮮明に残り消去は不可
指揮 ヴァレリ.ゲルギエフ、プラシド.ドミンゴ & トーマス.アーレンと
恋敵 男性二人の存在感は抜群だった。

公爵夫人:Elena Zarembaエレナ・ザレンバ 懐かしい名前に( ゚Д゚)
『エッ 未だ歌っていらしたの??』然し優雅に貫録保ち変らぬ美声を
ご披露頂いた

モスクワボリショイ劇場デビュ以来 ロシア曲:レパートリーで全ての
重要な役を演じ その後 ミラノ:スカラ座、マドリード:王立歌劇場、
NY:メトロポリタン、パリ国立オペラ、ロンドン:ロイヤルオペラ、
ローマ:サン・セシリア、フィレンツェ、ヴェローナ等でご活躍

※ロシア:ボリショイ劇場では フランツ・グルドヘバー、エレナ・
オブラツォヴァ、バルディ・マイスラゼ等と共に技術を磨いた。

※90年代 バスティユ ≪カルメン≫ : ミュンヘン ≪カルメン≫では
エスカミヨ:F.シュトルックマンと共演 素晴らしい貴重な経験だった
シュトルックマンのエスカミヨは あの公演一回ぽっきりだった[涙]

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西部の娘*ダニエレ リュスティオニ★リヨンオペラ~♪ [リヨン.fr]

TV普及に伴い西部劇の上陸時代に育った団塊世代 無類のウエスタン好き
と云う訳で ジアコモ プッチーニはヴェルディ程のファンでは無いにしろ
≪西部の娘≫は別格[黒ハート] バルセロナ@リセウ劇場での感激:感動が半端無い
プラシド ドミンゴ生舞台 二回目の観劇だった[目][耳]

縛り首の綱を巻き付けられ処刑台へ向かうディック ジョンソン懇願の
アリア [ミンニに伝えて] ドミンゴの情感籠る歌唱 涙腺緩む素晴らしさ
ビス&ブラボー鳴り止まず 一時置いて ビス[るんるん]ご披露頂いた\(^o^)/

※ロンドンで初めての生観劇 ≪オテロ≫ 感動から この公演で追っ駆け
決意に拍車が掛り その後は云わずと知れた行動 @ 40年を費やした(苦笑)

今公演 久々原作に忠実な作品に遭遇 感激も一入[涙] シンプルモダンで
簡易な舞台装置 荒野で展開される西部劇の背景 砂漠をイメージさせる
濃淡のベージュ系 モノトーンの色彩感覚で表現された登場人物 衣装:
デザインは完璧[手(チョキ)][指でOK]

『エッ?』前奏曲に伴い幕が開くと 舞台一杯に絵画が掲げられている?
かの様な[目]目を疑う人物の静止状態( ゚Д゚) まるでルーブル美術館や
オルセー美術館で絵画を眺める様な錯覚に陥った? 想定外の意表突く
光景は圧巻だった( ゚Д゚) 

※10年程前にイタリア@ジェノヴァで観劇した演出Davide Livermore
ダヴィッド リヴェモレ監督 ≪カルメン≫ で ジョルジュ バルビエの
作品の様な構図の制止状態で開幕した お洒落な舞台が蘇った[曇り]

西部劇その物ずばり郷愁帯びた荒野を感じつゝ違和感無く進行する風景
叙情豊に奏でるマエストロDaniele Rustioniダニエレ リュステイオニ
ロマンティックなメロディー[るんるん] エレガントに踊るミンニとディック
ジョンソン〓 甘く穏やかなセレナードに陶酔しつゝ物語にのめり込む
音楽と共に蘇る懐かしい想い出の西部劇が走馬灯の様に駆け巡る[ウマ]

ロッシーニのウィリアムテル序曲に乗って颯爽とご登場【白馬の騎士】
ローンレンジャー あの頃初めて聴いたクラシック 然し当時は存じ上げ
無かった小学生時代 西部劇と共に音楽的に ウエスタンは我が人生に
影響を及ぼした。 特に好きだった歌手 小坂一也の【アラモの砦】
ハーモニカの物悲しい響きに郷愁を覚え 優しく語り掛ける様な甘い
トーンの声質に惹かれたのだろうか[黒ハート]

※真昼の決闘:ララミー牧場:明日に向かって撃て:荒野の用心棒
駅馬車:夕陽のガンマン:荒野の決闘等々尽きぬ想い出 マカロニ
ウエスタンの ジュリアノ ジェンマが好きだった記憶が (笑)

母親にすぐ飽きるから止めなさいと忠告されつゝお年玉で買ったギター
小学2~3年頃習って居た『三味線と同じだから大丈夫!』では無かった
独りでは扱い難く直ぐに[無用の長物]に[涙]〓 相当横道に逸れたが
初耳若手歌手オンパレードにも拘らず 体当り演技も半端なく素晴らしい
公演を堪能させて頂いた\(^o^)/
 
  [ウマ]*** [ウマ]*** LA FANCIULLA DEL WEST***[ウマ]***[ウマ]

2024年3月20日 リヨンオペラ座 ≪西部の娘≫
指揮:Daniele Rustioni
演出:Tatjana Gurbaca / 舞台装置:Marc Weeger
衣装:Dinah Ehm / 照明:Stefan Bolliger
ORCHESTRE ET CH?URS DE L’OPERA DE LYON
リヨンオペラ:オーケストラ&コーラス
コーラスマスター:Benedict Kearns
MINNIE:Chiara Isotton / JACK RANCE:Claudio Sgura
DICK JOHNSON:Riccardo Massi
NICK:Robert Lewis / ASHBY:Rafa? Pawnuk
SONORA:Allen Boxer / BELLO:Ramiro Maturana
HARRY:Florent Karrer / LARKENS:Pete Thanapat *
WOWKLE:Thandiswa Mpongwana / JOE:Valentin Thill
JACK WALLACE:Pawel Trojak/SID:Matthieu Toulouse
TRIN:Zwakele Tshabalala / HARRY:Leo Vermot-Desroches

伊露:伊露(色々)と国際色豊かな作曲家作品を日替り演奏 マエストロ
ダニエレ リュスティオニの感性は逸品 個人的好みでは有るが本当に
素晴らしい[指でOK][手(チョキ)] 前日 P.チャイコフスキィ ≪スペードの女王≫
翌日G.プッチーニ ≪西部の娘≫ イタリア&ロシア 全然違うタイプの
曲にも拘らず 其々のニュアンスを創出 当然の事では有るが[指でOK] 新演出の
舞台製作で演出家群団と足並揃え創作に関り相当のエネルギーを要した事
だろうと察する。伊露のニ大作を同時進行で発表と云う天才に 天晴と云う
他ない奇才[手(チョキ)][指でOK]

双方共に公演日程 7回の全公演 @ 双方共完売の大盛況に驚嘆( ゚Д゚)
休憩後 オケピットに戻る度 客席からの歓声は半端無くマエストロも苦笑
手で静まる様にサイン(笑) 終演後の舞台挨拶時は総立の観客:嵐のブラボー
拍手:歓喜に包まれた大成功の【 2024年 リヨン国立劇場 音楽祭 】

これ程のヴァイタリティ発揮の指揮者は 個人的には経験が無かった。
オケピットでは略同時に歌唱と思える程に口元が歌って居た[キスマーク] (笑) 流石
イタリアンシェフ 幼少の頃から口ずさんで来たのだろう 飛交う音の塊[るんるん]

MINNIE:Chiara Isotton キアラ イゾトン 西部の荒くれ者相手のカフェバー
営むソプラノ:ミンニ@イゾトン 恰幅の容姿で強者相手の女主人 歌唱も迫力の
美声 繊細さには程遠かったが堂々の好演(笑) 怪我を負ったジョンソンを隠し
カードで勝負[手(チョキ)][クラブ][ハート][スペード][ダイヤ]

バリトン:JACK RANCE:Claudio Sgura クロディオ シュゲラ(と発音か) 
恋敵 ディック ジョンソンを執拗に追い求める凄みの聴いた鬼保安官を好演 
威厳を持って追い詰めミンニの館へ 床に落ちた血の跡を辿る目先に綱で宙吊
状態のジョンソンを発見[目]

ミンニの簡易館 DICK JOHNSON:Riccardo Massi リカルド マッシ
初耳歌手陣で唯一拝聴経験のあるテナー:マッシ 声も演技も容姿も如才なく
今後が楽しみなテナー 足場も無い宙吊りの侭 ランス対ミンニのカード対決
結果を待ち侘びる ジョンソンにとって ハードな演出に見受けられた[涙]

※大分前 ロンドンROHプラシド ドミンゴ指揮 ≪トスカ≫で カヴァラ
ドッシの想い出が 蘇る[耳]

初耳若手歌手陣は総合的に素晴らしかった\(^o^)/ 多くのソロ歌手陣を
要する為 中々上演されないと伺う ≪西部の娘≫リヨンでは初めての上演
となったが大成功を収めた。

近年のフランス 素晴らしい 若い世代の活躍は音楽:芸術関係に留まらず
仏政界にも活力を与え活性化が開花[桜] 個人的に次期大統領を期待させる
新首相ガブリエル アタル。 非情にシビアな仏国民を納得させつゝ議会を
纏め支持率も悪くない 政界期待の星★☆彡

さて既に一月を経過したが 久々のリヨンでは 真っ青な大空 気温23℃
春爛漫を謳歌しつゝ闊歩した(笑) 此の旅は4日間と余裕の滞在。
リヨンと云えば ポール ボキュズ & 仏料理生誕の土地柄 美味しい
レストランも多々ある中 腹八分目の昨今 メニュに外れる事のない
[LEON de LYON:レオン ド リヨン]で舌包〓

目的は仏伝統デザート [クレープ・シュゼット] 伝統手法で目の前で
お披露目頂くアトラクション(笑) 個人的逸品[手(チョキ)][指でOK] メニューは大好物
ホタテ:無ければ魚で 肉は少し遠慮がち?? 今回もタップリ掛った
グランマニエ酒の香る大好物クレープシュゼットにこの世の春\(^o^)/

隣席でテーブル囲んで賑やかな話し声が食の愉しさを演出[ビール] 流石
リヨンの昼時[指でOK] 優雅にお喋りに花咲かせる常連同士ご挨拶 ゆったり
気分で食を満喫〓 巴里の様な忙しなさも無く 将又スノッブ感も無く
気軽に自然体の地元住人が集う中 勿論我々の様な観光客もリヨンへの
旅はオペラ鑑賞だけでなく食文化も惹き付けられる老婆の旅[新幹線][カバン][バス]

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