トーランドット* 巴里 ★ バスティユ~♪ [パリ.fr]

そう云えば 最後の観劇が何時だったか? 忘却の彼方へ消え失せ?
まるで想い出せない程に記憶が蘇らない(苦笑) 強いて言えばあれが
最後だったか? と思えるのは2010年 @ MET:NYの 豪華絢爛
フランコ ゼフィレリ演出で トーランドット:Maria Gureguina
マリア グレギナ & カラフ:Salvatore Licitora サルヴァトレ
リチトラ [るんるん]

この後の トーランドットもカラフも想い付かないと言う事はこの
公演を最後に≪トーランドット≫ 観劇して無かった気がする[王冠] 
リチトラは是が最期で 2011年@シシリア島で休暇中 スクーター
事故で他界 残念な最期で美声に浸る事は出来なくなってしまった[涙] 
43歳の若さだった(合掌)

メトの同演出では ルチアノ パヴァロッティでも聴いた事が有る。
パヴァロッティのキャリア下降に差し掛かる頃で それでも素晴らしい
カリスマ カラフに感激した想い出が蘇る[るんるん] と云う訳でこのお二人
以外 近年では思い浮ばないと言う事は 今日迄ご無沙汰だったと言う
事だろう[曇り][曇り]

今回 歌舞伎/能と云った日本の伝統芸術からのインスピレーションを
受けた演出家 @ Robert Wilson ロベル ウィルソン作品。 モダンな
色彩感覚 影絵を浮かび上がらせる様な繊細な美しい照明 静動の強調
された演技/振付 静かな動きは 日本の伝統芸能を強く感じさせる。
略動きの無い直立不動 ドラマティックな歌唱には程遠く コンサート
形式の様な演出である

近年不可解でグロテスクな演出を見せられ 気分害する個人的には
遥かに美しく音楽に集中を深め 美麗な視界を愉しむ効果的な公演に
久々真面なオペラに巡り会えた様な(微笑)

・・・( ^ω^)・・・TURANDOT・・・( ^ω^)・・・

2023年11月13日 バスティユ ≪トーランドット≫
指揮:Marco Armiliato
演出:Robert Wilson et Nicola Panzer
脚本:Jose Enrique Macian / 衣装:Jacques Reynaud
舞台装置:Robert Wilson et Stephanie Engeln
照明:Robert Wilson et John Torres / ヴィデオ:Tomek Jeziorski
Orchestre & Choeurs:Opera National de Paris
コーラスマスター:Ching-Lien Wu
Turandot:Irene Theorin / Altoum:Carlo Bosi
Timur:Mika Kares / Liu:Ermonela Jaho
Calaf:Brian Jagde / Ping:Florent Mbia / Pong:Nicholas Jones
Pang:Maciej Kwasnkowsli / Un Mandarino:Guilhem Woems

イタリアンの巨匠:Marco Armiliato マルコ アルミリアト指揮 
此方も久々の巴里公演 ≪セヴィリャの理髪師≫ 以来の来仏か? 
伊作品の指揮は半端ない年季入り 特にコンサート形式風なこの
演出には 演奏リードが舞台を盛上げた[るんるん]

※2012年の訪米 NY:メトで毎日日替り演目で ご活躍 2月1日
≪アンナ・ボレナ≫ 翌日2日≪エルナニ≫ 指揮者って本当にタフ
毎晩 日替りメニューを振っていらっしゃる指揮者が多く昔から
体力を疑問視して居たが???

タイトルロール @ トーランドット:イレネ テオリンは 独逸圏の
作品が多く特にワグナーを多く聴かせて頂いて居る。 バイロイト、
ウィーン等 ≪リング≫ブリュンヒルデ、巴里では ≪エレクトラ≫
と独逸圏作品には馴染んて居たが イタリア作品では如何な物かと
未知数では有ったが フィンランド出身のソプラノ 音質に膨らみ
円み 暖かみが不測かな? と個人的には感じた。 まぁコンサート
形式風な舞台で余り気にせず 美声拝聴[耳]

カラフ:Brian Jagde ブライアン ヤッド 美声ご披露頂き難なく
歌い上げた 流石2012年 @ オペラリア受賞者

ティムール:Mika Kares ミカ カレス @フィンランド出身バス
独伊作品を熟し 昔のマッティ サルミネンの様な存在になるかも
威厳の有る美声で演技する程の演出では無い為 演技力は伺い
知れず 然しこの度の演出には違和感無し。 歌唱で演技する
程の ドラマティック技量は無く普通に美声をご披露頂いた[るんるん]

リュ:Ermonela Jaho エルモネラ ヤホ 演技無くとも非常に情感籠る
歌唱で リュを表現 圧巻の歌唱だった。バスティユ出演は多く
2015年 ≪椿姫≫ デビューから既に8年、2016年にはウィルソン
演出≪蝶々さん≫ 2018年には 初公演 マイヤベール ≪ユグノ-≫
ドラマティックな演技と共に叙情的歌唱が素晴らしいソプラノ[黒ハート]

アルトム皇帝:Carlo Bosi カルロ ボッシ お気の毒に中刷りで一幕は
空中ブランコ(笑) 二幕は天井から降下しつゝ歌唱と云う状況にも
拘らずしっかり歌い上げ天晴[演劇] カルロ ボッシもバスティユ出演は
多く 2011年頃から定期的に出演して居る。 イタリアンの演技伴う
歌唱が素晴らしく イタリア各地でも脇役でご活躍[指でOK][指でOK]

ピン、ポン、パン は学ラン着用で モダンダンス風振付の動き
静寂の舞台に唯一 飛び跳ね動きを表現 目覚まし的役割果たした??
[Nessun dorma : 誰も寝てはいない](笑)[三日月][三日月]☆彡

・・・・・・・・・・・・
※当初のキャストでは トーランドット:Sondra Radvanovsky ソンドラ
ラドヴァノフスキィとTamara Wilson タマラ ウィルソンのWキャスト
の予定だったが ソンドラの降板で選手交代 3人の歌手が担う事で タマラ
以外の日程は日替りキャストになった。ソンドラがキャンセルは珍しい事

演出を観ながら勝手な想像であるが 以前からウィルソンの演出は
ドラマティック歌手陣には歌い難いとの苦言を歌手ご本人から伺った
事が有った。 ドミンゴのキャンセル等も想い出し『若しや?』
非常にドラマティックな演技派 ソンドラには向いて居なかったのか??

その上 一幕目では相当の高所から突き出した空中の板の上での歌唱
観客の目から『エェッ? 良くあの状況で歌えるなぁ』と感心したが
個人的にも高所恐怖症の観点から 歌手の心中に思い及んだ[本]


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