グリゴロvsリュスティオニ*ラ・ボエム★スカラ座~♪♪ [ミラノ.it]

個人的好みとしては消化不良に終ったミラノ:スカラ座 ≪ラ ボエム≫出張観劇~* 
いつもの様な感激に浸れず少々残念~@*@ 余り期待せず出掛けたのが救いかも。 

夏の野外劇場の公演とオペラ座で聴く雰囲気は根本的に違う~ それも歴史的伝統を
持つスカラ座で聴く ヴィットリオ・グリゴロ~ 初観賞と云う感動~ 勿論期待した
≪ラ・ボエム≫♪♪  特に伝統の重み独特の雰囲気が漂う客層~ 他劇場に比べ装いも
シックで~ リべラル& カジュアル派の多い現代的な巴里オペラ座とは~空気も
ひと時代違う~!!!

各国からオペラファンが駆付ける~ 本場イタリアで聴くイタリア演目~ 伊スター
歌手が歌う公演となれば場内はより盛上る~?!!? 紳士淑女の熱狂的なファン~??
~が一堂に集まった様なスカラ座に遭遇するのは久々~☆★ 

然しお目当てが有名☆歌手 ⇒ アンジェラ:ゲオルギュ?? 未だ人気あったとは
想定外~と云うか意外だった~!!@!! 終演後、ホールに並ぶ観客の列~情報収集家
として無視出来ず『 何か有るんですか~?? 』 ⇒ 『 アンジェラ・ゲオルギュの
サイン会です~』『 エェェッ!~未だ☆だったの~???』 驚きと共にすかさず
『 グリゴロもですか~?』『 ノン! ソロ・ゲオルギュ~!!』 ノン・グラッツェ~!X! 
チャオ~!! アリヴェデルチ~!! ボナセラ~!! >>> 早々に引き揚げた~!!

~と云うのも個人的消化不良の原因はゲオルギュ~ 声は特筆するほど素晴らしくは
無いがそれ程~悪くも無い普通の美声~* ~が極めつけは如何にもならないワン
パターンの演技 『 何とかしてェ~ 』と劇場の中で叫びたい~ 幾らヴィオレットを
ショルティに褒められた? とは云え~ 声&美貌だけで有ろう~と思いたい~!! 
あれから15年余りも小手先クネクネ:演技を繰返し~ 若いロドルフォを色仕掛で
誘惑する風~のミミを平然と演ずるのは困ったものである~X▼X  グリゴロも
お気の毒~ 先輩スターに一苦労~フゥッ~??!!!

1994年頃NY:メトで初めて彼女のミミを聴いた時から演技が上達して居ない~
どうにもならない?! ヴィオレッタ風⇒ミミ~は青春物には不似合い~ と云う
個人的見解で等々最期迄、陶酔出来ずに終った スカラ座 ≪ラ ボエム≫!! 彼女の日
だけは避けたかったと云う予想的中~当らないで欲しかったが~ 売出し即完売の
状況で他の日入手困難~トホホ~*v*v 多少の上達を祈りつゝ 一途の希望を胸に
一路ミラノへ~ あぁぁっ~ 残念何も変って居なかった~★
 
御歳87歳巨匠:フランコ・ゼフィレリの演出は素晴らしいが~ 既に骨董的要素は
否めない。 幸運にも演ずる4人の若者の活気溢れる動き&力強い歌唱力に加え
演技派の超美人&美声を備えた:コケティッシュな≫ ムゼッタの存在が最高~♪!!♪ 
古臭い中で活き活きと小道具を活性化させた~若手チームワークに感謝~!!! 

繊細な魅惑の美声を十二分に発揮した ロドルフォ:ヴィットリオ・グリゴロ 初め、
存在感抜群深みのある響きを放つ貫禄のバリトン/バス:マッシモ・カヴァレッティ
等~ 男性陣4人ほぼ相等の力量で青春謳歌する歌唱を披露~!!! マッシモ の
マルチェロ を聴きたかったが~ ショナーも良かった!!! 
 
3大巨匠:ロッシーニ:ヴェルディ:プッチーニ~イタリア人日常生活の中に浸透~
日本の演歌の様な親しみの深い曲だろう~!! 鼻歌交じりに口ずさむ知りつくされた
台詞:メロディー& 物語~ そんな厳しい感性を持つ観客に認められ~ 後押しされる
イタリアン★歌手陣~♪♪ 因みにタクシーで 『 何処の国から~ 何しに来たの~』
と会話が弾み『 オペラ聴きに~』 と応えると鼻歌を歌い出す~ 運転手さんさえも
居る⇒ 脱線~♪♪

愛嬌振撒くヴィットリオ~ 胸を肌蹴て膝間付く挨拶 ≫ 然しやり過ぎでは?! と廻りの
雑音が聞こえて居た。 オランジュの様な開放的エンタメ劇場と観客層も違うケース
バイ・ケースも考慮しないと~ 飽きられそうな気配も感じた~** 

今回はゲオルギュの無駄な動きに翻弄され~?! 従来の感情移入の美声&演技の端々に
感じられる繊細な感性が損われたのが惜しい~* 最後に悲しみを深く表現する様に
寝台の脇でひれ伏し顔を沈め 静に肩で悲しみを演じた後ろ姿が印象に強く残る*@* 

平土間一列目の左端~ 最近は老眼が強度進行の為?! 最期の一枚だったとは云え
被り付きで観劇出来る席を得た事は演技好みにとって幸運だった~!!! 表情:表現力
豊かな ヴィットリオの様な役者は特に目が離せない~♪♪ まぁ今回はゲオルギュの
ワンパターン演技が目に付く裏目も出たが~** 早速:ロンドンのロンディーヌは
遠慮とキャスティング:チェック~ 何と既にグリゴロ:キャンセル~△*@*@* 

12月のミュンヘン:アナ・マリア・マルティネスとの共演は、絶対素晴らしいミミ
感動的な舞台を期待出来るがドイツでは既にアイドルのヴィットリオ~ チケット
入手困難だろうと意気消沈~!!! 隣席の独女性~ミュンヘンから30人のツアーで
グリゴロを聴きに来た~と興奮して一列目ながら双眼鏡を離さず観劇~!!

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2012年10月8日 ミラノ:スカラ座≪ラ・ボエム≫
★指揮:Daniele Rustioni / 演出:Franco Zeffirelli / 衣装:Piero Tosi
ルドルフォ:Vittorio Grigolo / ミミ:Angela Gheorghiu
ショナー:Massimo Cavalletti / マルチェロ:Fabio Capitanucci
ムゼッタ:Ellie Dehn / ブノワ:Domenico Colaianni    

ダニエレ リュスティオニ 若干29歳と云う若手指揮者 スカラ座デビュを飾った
叙情的繊細な音色を漂わせ ミミの最期 ヴィットリオが涙する劇的なシーン
静かに奏でる演奏が印象深かった。
  。。。。。。。。。。。。。。。。

2012年7月7日 プロヴァンス:オランジュ ≪ラ・ボエム≫
★指揮:Myung Whun Chung / 演出:Nadine Duffaut / 衣装:Karita Duflot
  ロドルフォ:Vittorio Grigolo / ミミ:Inva Mula
  マルチェロ:Ludovic Tezier / ムゼッタ:Nicola Beller-Carbone

☆色々観たがやはり総体的にはこの公演が好き ≫ キャスト:演出&舞台~ 特に
衣装は印象派独特の光と影 ≫ オギュスト・ルノワールの絵画から脱け出た様な
【ストライプ】ポンポン釦のアクセント~ 時代背景を想像させるロマンティック
な雰囲気を醸し~☆ インヴァ・ムラの薄幸な可憐さ~ 乙女の恋心~ 病に侵され
つつも周りを気遣い旅発つ~ ミミの儚い運命がひしと感じられた~** 
静寂の闇に取り残された若き詩人の切なさが胸を打つ~ ロドルフォの心境を汲み
とり静かに去る仲間~ 爽やかな美しい青春ドラマ ≪ ラ ボエム ≫ 終演と共に目頭を
押さえた感動の夏の想い出~*★*

   。。。。。*。。。。。。。。。。*。。。。。。。。。。*。。。。。

1985年5月24日  ロンドン:ROH ≪ ラ ボエム ≫
★指揮:Silvio Varviso / 演出:John Copley
ロドルフォ:Denes Gulyas / マルチェロ:Gino Quilico
ミミ:Ana Maria Gonzalez / ショナー:William Shimell
ムゼッタ:Nelly Miricioiu /ブノワ:Brian Donlan

☆1974年の演出とか~当時、プラシド・ドミンゴ&カティア・リチァレリ~他に
トマス・アレン:ペーター・グロソップ等、蒼々たるメンバーが共演~*☆○
こんなメンバーで聴きたかった~ きっと素晴らしかっただろうと思い及ぶ~!!!☆♪♪

☆出張者の 【 ロンドン:バイ:ナイト~バスツアー】 を謹んで辞退させて頂き~
 ジ-ノ~の名に惹かれ~ ROHへ直行~ 美声に浸った 2 時間余り~♪♪

1986年7月11日 パリ:ガルニエ ≪ ラ・ボエム ≫
★指揮:Uwe Mund / 演出:Gian-Carlo Menotti / 舞台&衣装:Pierluigi Samaritani
ロドルフォ:Giacomo Aragall / ショナー:Michel Philippe
ミミ:Ileana Cotrubas / マルチェロ:Giorgio Zancanaro
ムゼッタ:Michele Lagrange

☆コトルバスの可憐な儚さも涙を誘った~ 声:演技共に素晴らしいミミそのもの~
オペラファン・デビュータントの頃~ 巴里で巴里を舞台にした物語~と云う演目に
感動もひとしおだった想い出が脳裏をよぎる~!!

☆アラガルは舞台に立つ前に一杯飲まないと上がってしまうと云う噂も耳にした
シャイな方、シャンソン歌手:ジルベル・べコ-も同じ噂を聞いた~が活躍する
外見からは想像出来ない、繊細な感性の持ち主が多いのだろう~*@*

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1990年9月24日オープニング& 28日 NY:メトロポリタン≪ ラ ボエム ≫
★指揮:Christian Badea / 演出&舞台:Franco Zeffirelli / 衣装:Peter J Hall
ロドルフォ:Placido Domingo / マルチェロ:Brian Schexnayder
ミミ:Mirella Freni / ショナー:Richard Cowan
ムゼッタ:Barbara Daniels / ブノワ:Renato Capecchi

☆ドミンゴ&フレーニのキャリアコンビ~ 演技&歌唱に自然な感情移入が感じられ
頬を伝う滴を拭う~ 感動の公演~!!! 初めて経験するメト・オープニングと云う
豪華な雰囲気の中~感激に浸った素晴らしい一夜~!!! 

☆ゼフィレリ演出は意外とスカラ座と共同企画が多いが~ メトでは浪費演出と
呼ばれスカラ座より派手さを増した~ ミミが息絶える部屋が舞台より少し高めに
設定され~巴里の屋根裏部屋の雰囲気が良かった。 スカラ座より少し明るめで~
窓からさす光が上手く演出され~ 原作の忠実さを感じさせた~☆
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1994年 ミラノ:スカラ座 ≪ ラ・ボエム ≫
★指揮:Gianandrea Gavazzeni / 演出:Franco Zeffirelli / 衣装:Piero Tosi
ルドルフォ:Roberto Alagna  マルチェロ:Stefano Antonucci
ミミ:Mirella Freni / ショナー:Nicolai Ghiarov

☆出張中に天井桟敷一列目に潜り込んで聴いた~ ロベルト・アラニャの評判が
出始めの頃~ どんな歌手か情報も無く~ 然しながら声は上階まで通らず~ 個人的
には物足りない歌唱に多少失望~と共に興味は湧かなかった~* 

☆此の時は、フレニ&ギアロフを聴きたくて飛び込んだが~ 流石の歌唱力持続の
フレーニ & ギアロフ の存在感抜群~ 遥か遠い舞台~ 聴くだけだったが~*☆*

1993~4??年 NY: メト ≪ ラ・ボエム ≫
☆ミミ:Angela Gheorghiu のメト・デヴューの頃、演技をしている印象だけは
覚えているが~ 何も残らない日だった~!! NY在住:ジュリアードの学生だった
友人は『誰かのヴィデオを観て演技を真似て居るんでしょうネ~ 声も通らない~』
と鋭い分析~!! 専門的な事は良く解らないが自然体好きな直感型~模倣の演技は
一目瞭然~◆ 
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2001年11月某日 巴里:バスティーユ ≪ ラ ボエム ≫
★指揮:Daniel Oren / 演出:Jonathan Miller
ロドルフォ:Roberto Alagna / マルチェロ:Ludovic Tezier
ミミ:Angele Gheorghiu / ショナー:Stephane Degou / ムゼッタ:Elena Evseeva

☆この公演~ 演出は好きだったが演技力皆無の自己中&自己満カップルに苛立ち~
一幕で席を離れ~ 帰宅途中のバスがシャトレ劇場傍を通り掛った際に思い出した
ダブルブッキングのチケット~ 運良く休憩の終る時間に遭遇~ と云う訳で~
後半は、ワルトラウト・マイヤーのピアノ伴奏リートで美声に酔いしれ~♪♪ 
ストレス解消して無事帰宅~~ホッ♪★♪

☆オペラファンの仏友人も同日では無いが~ 此のカップルの演技に苛立ち其れ以来
聴く気がし無い~と。。 70年代ガルニエで~ドミンゴ & フレニのコンビを聴いて
良い想い出が壊れない様~ 十分中身を吟味して出掛けるとか ⇒ 同感~!!☆!!

     ***********************
果てさて~ 如何云う訳か~ グリゴロ君キャンセル続出~??!! 2月のバルセロナ
≪ホフマン物語≫⇒【ホ不満物語】チケット⇒ ダストシュートへ~トホホ?! 幾ら
曲が好きとは云え~ナタリ・デッセィ夫妻で ヴィットリオ不在 ≪ ホフマン物語 ≫を
バルセロナ迄、出張観劇する気は毛頭無い~X@X@X 
 
7月ロンドン ≪ ロンディーヌ≫ シャルル:カストロノ-ヴォに譲り~?? 問題無し
チケット売出し前で救われた~ホッ!!

5月ウィーン ≪ トラヴィアータ ≫ は未発表~? ロンドンで振られたアルフレッドは
是非聴き度いが~ 如何なる事やら~~??!! 
 
代りにと云うか~ 派手なイベント好き~?! 未だ一年足らずの追っ掛けで勉強不足
良く知らないが~ ドレスデン≪バル≫とか~ ≪ホフマン≫振って~?! イベントで
世界を駆け巡り勉強不足~?? 又はオペラで声を酷使し無い方が良いとの判断~??
周りに専門家揃い~?! 叔父さん元テナー~?! お父さん歌手~?! (インタヴュー談)

高い代償~?? 先行投資は慎重に~と云う教訓か~?! 然し魅力的な声との出逢いを
求め旅は止らない~!! どなたかの様に 『 なんにも云えネェ~ 』 のかな~△○▼□X

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コメント 2

keyaki

お待ちしてました。
アンジェラ姉さんのトスカ(共演カウフマンとターフェル)のDVD発売キャンペーンサイン会に遭遇されたんですね。28日のマリア・アグレスタはよかったようですよ。グリゴーロの最終公演12日は、同じルーマニア出身の若い美人ソプラノさんですが、イギリス在住のオペラファンの方がご覧になる予定です。その方はアンジェラ姉さんを避けてチケットをとられたようです。

グリゴーロは、次々キャンセルしてますが、シーズン発表ってなんの拘束力もないのか...と不思議。気が向いたら歌ってね...なんて契約なんでしょうか。スカラ座のボエームも24日も歌う予定になってましたが、いつのまにか無しに....これは、きっとドミンゴ・ガラに出演するためでしょうね。
ロンドンの「つばめ」は、ヴェローナに乗り換え?のような気がします。バルセロナの「ホフマン物語」のキャンセル理由は全く分りません....スペインの経済危機とか関係有り? ドレスデンの舞踏会に出演するためにキャンセルではなく、「ホフマン物語」をキャンセルして暇になったから出ることにしたんだと思いますが。「ホフマン物語」は、すでに歌っていますから勉強不足ということはないおもいますけど。しかし、元々がかなり余裕の有るスケジュールなのに、それでも「準備とか公演で忙しくてなかなか自分の時間がとれない」なんて嘆いています....「オペラ」は完璧にやりたいってことなのかな。
本当に数少ない公演をキャンセルって残念です。

aimeloperaさん、これはもうアンダルシアにぜひ遠征してください。ドミンゴ・ガラ、第一回目ですから、ドミンゴファンとしては応援しないと.....。
by keyaki (2012-10-11 14:06) 

aimelopera

貴重な情報有難うございます~嬉しいです。
≪ホフマン~≫はもう経験が有るのですネ。 是非、グリゴロで聴きたかった~!! その為、2日分、平土間1列目を早々予約したのですが~ 幸いバルセロナは、スペイン人の知合いが居るので、無駄にせず差上げます。

勿論、マラガも参ります~ セビリア≪タイス≫を予定して居りましたので、、、 ドミンゴ指揮~?! 思案中にグリゴロ&マルティネスの名前を見付け~願ったり叶ったり~感激です~‼ 又、詳細お知らせしますネ。

キャンセル理由も色々ですが~ チューリッヒの時は『契約する前に役柄を吟味し無かった~次はもう少し熟考したい~』とのインタヴューを読みましたが…
でも~ご覧になった方の話ですと、相当血生臭い演出で酷かった様ですネ。 まぁ真相は解りませんが、演出家と合わずキャンセルする歌手も多い様ですし~

又、色々教えて頂き度く宜しく~  自分のブログがやっとで~ 昔の資料を探して居る時間が長く~溜息です。

by aimelopera (2012-10-11 18:38) 

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