マイスタージンガ―★ファルク・シュトルックマン ♪♪♪ [ベルリン.de]

色々な歌手で聴いた ≪マイスタージンガー≫ のザックス~♪♪ 一番好きな声は
ファルク・シュトルックマン~ 特にベルリン:クプファーの演出で、ザックス
:シュトルックマンの声に惹かれ~ 何回、通い続けた事か~♪♪ 

1996年から 指揮:ダニエル・バレンボイム&演出:ハリー・クプファーに因る
≪ リヒャトル・ワグナー ≫ 全曲上演:企画 ≪ リング ≫ を始め数年かけて上演
された作品に起用されたシュトルックマンを聴く為~ ベルリン・シュタッツ
オパーへ~~♪♪

そんなこんなで ベルリン:ワグナー詣でが始った~ 98年 クプファー:新演出
≪マイスタージンガ―≫はモダンでシンプルな舞台装置【ドタバタ劇】風な活発な
動きだったが、若々しく新鮮なザックスに変身の ≪マイスタージンガ―≫ 誕生。
 
シュトルックマンのザックスは画期的で、ザックスのイメージを塗り替えた。
初演のキャストは声、演技共にチームワーク良い高レベルの粒揃い~ ザックス:
ファルク・シュトルックマンとアンドレア・シュミット:べックメッサーの対峙は
見事だった~ パリ⇔ ベルリンを一月に3往復もしてしまった~~フゥ~ッ♪♪

バリトンとしては希少の多彩な音色を持つ、シュトルックマンの美声発掘は
1996年 @ ウィーン:シュタッツオパーのワルキューレ:ヴォータンだった。 
あの時は平土間の一列目中央。 声の迫力に比べ若いヴォータンに多少の違和感が
有ったのは丁度、この前年95年に同じ演出でジェームス・モリスのヴォータンを
聴いて居た為、雰囲気に多少の年齢差を感じたからだろう~ 然し直ぐ美声に
魅了された~♪♪
  
時折、裏声かと思えるシルクの様な柔らかな高音、チェロの様な響き~ニュアンス
豊かな声質、広音域、シュトルックマンの≪マイスタージンガー≫ ザックスは逸品。
同じ演出も含め本当に良く聴いた~♪♪ 『如何しても聴き度い~聴かなきゃ~』
とあの美声が耳に蘇る~ 3幕目の冒頭、深く物思いに耽り静かに歌うザックスの
モノローグ『ザックスの独り言~??』 そして中盤の5重唱の美しいパートが~特に
お気に入り~♪♪ 

長く感じた ≪マイスタージンガー≫ のあの四時間半が『エッ~もう~!! 』と驚く程に
早く今では短くさえ感じる~♪♪ でも歌手と演出はしっかり吟味して出掛けたい~♪

シュトルックマンは、残念ながら余りに繊細な声=デリケートな健康状態で
キャンセルも多く同じ演出をトムリンソンも聴いたが、深く重みのある粗削りな声、
存在感抜群の演技。 違う演出を観て居る様で異なった発見が興味深い~♪♪  
二人共全然タイプの違う声質のバリトン:バス、然し抜群の演技力に伴う豊かな
感情表現は絶品~!! 

繊細な心情が汲取れるシュトルックマンのドラマティックな声、威厳と説得力で
語り掛ける粗削りで低音の響きのトムリンソン~ 共に甲乙付け難い役者、
パルシファルで、グルネマンツとアムフォルタスの共演を何度か聴いたが好きな
コンビである~♪♪
 
ウィーンの≪マイスター≫ は、シュタッツオパーより、フォルックスオパーの
画期的な演出が斬新だった。 シュトルックマンとボッタの共演が大いに舞台を
盛上げた懐かしい思い出が蘇る。 1998年12月だった~★☆ 

金髪:ロン毛の巻毛に長いコート、騎士のいでたちヴァルターがべックメッサーに
腹を立て剣を抜いて迫ったり、歌合戦で竪琴を抱えて歌い、最後には舞台が客席に
迫って来て~フォルックスならではの舞台装置:意表を突いた発想満載で実に
楽しかった~~♪♪ 

当時のシュタッツオパー:ホレンダー支配人が、此のフォルックス公演後、
直ちにシュトルックマン&ボッタのコンビと、次シーズンの契約に及んだとか~ 
その後、両氏はコンスタントにウィーン・シュタッツオパーに出演して人気を
博している~♪♪ 

此の初演の舞台、初日に熱が入り過ぎたシュトルックマンは、靴を叩く金槌を
振り上げた時、唇に当り負傷したとか~ 思いがけないハプニングも~♪♪♪ 
舞台裏のエピソードから~~

バイロイト:ウォルフガング・ワグナーの演出は、他に比べ無難で平凡だった。
終盤:歌合戦の場面は非常に美しかったが~ 舞台、衣装共に超古典過ぎに感じた。
ロベルト・ホルのザックスも特筆は無い~ 他のキャストはベルリンと略変らない
配役だったにも拘らず、舞台を引っ張る役者不在の為か、聴かせ所のザックスと
ベックメッサーも盛上らず、マティアス・へイルのポグナーも地味で目立たない
エファのパパ~ 単に ≪マイスタージンガー≫ を聴いた思い出に過ぎない~♪♪ 

       ♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪

1998 年4月12日 ベルリン:シュッタツオパー:フェスタ―グ
& 6月14,19 &,28日 ≪マイスタージンガ―≫ 初演
★指揮:ダニエル・バレンボイム / 演出:ハリ・クプファー
ザックス:ファルク・シュトルックマン / ヴァルター:フランシスコ・アライザ
エファ:カロラ・ホーン /ポグナー:ロネ・パップ / 夜警:クワングシュル・ユン

☆演技派:アライザと声は今一:カロラ・ホーンのコンビが新鮮だった~♪♪ 
ロネ・パップのポグナー:深く響く美声とカリスマ~ 心持ち若いパパだったが~♪♪

1998年12月21 & 25日 ウィーン:フォルックスオパー≪マイスタージンガ―≫
★指揮:アシャー・フィッシャ / 演出:クリスティーヌ・ミェリッツ
ザックス:ファルク・シュトルックマン / エーファ:フィオニュラ・マッカーティ
ヴァルター:ヨハン・ボッタ / べックメッサー:ヴィキュス・スラベル

☆演出家:ミェリッツが東京【オペラの森】で演出した ≪オテロ≫ は、その後
ボッタ&シュトルックマンのコンビで、ウィーン:シュタッツオパーで公演~
此方は物語設定をデフォルメし過ぎて、好きになれなかった~~~

1999年3月7日 ベルリン:シュタッツオパー≪マイスタージンガ―≫
★指揮:ダニエル・バレンボイム / 演出:ハリー・クプファー
ザックス:ファルク・シュトルックマン / ヴェルター:フランシスコ・アライザ
エファ:カロラ・ホーン / べックメッサ―:アンドレアス・シュミット

1999年8月27日 バイロイト ≪マイスタジンガ―≫
★指揮:ダニエル・バレンボイム / 演出:ウォルフガング・ワグナー
 ザックス:ロベルト・ホル / ワルター:ロベルト・ディーン・スミス
 エファ:エミリィ・マギー / べック・メッサー:アンドレア・シュミッツ
ポグナー:マティアス・ヘイル / 夜警:クワングシュル・ユン

2004年2月12 &15日 ベルリン:シュタッツオパー≪マイスタージンガー≫ 
★指揮:シモヌ・ユング / 演出:ハリー:クプファー
ザックス:ファルク・シュトルックマン / ヴァルター:ヨハン・ボッタ
エヴァ:カロル・ホーン / ポグナー:クワングシュル:ユン

2008年1月16 & 19日 ウィーン:シュタッツオパー≪マイスタージンガ―≫
★指揮:クリスチァン・チーレマン / 演出:オット・シェンク
 ザックス:ファルク・シュトルックマン / ヴァルター:ファン・ボッタ
 エファ:リカルダ・メルべス / べックメッサー:アドリアン・エロィド

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1990年代後半の流行:ミニマリスト~の影響か~?? 無駄を省き非常にシンプルに
纏められた舞台装置。ベックメッサーの靴を両手に身軽に踊り出すハチャメチャな
ザックス~ 場内はいつも笑いに包まれ、従来のザックスのイメージから抜出した
人間味あふれる陽気なザックスを演出したクップファー そして自然体で演じた
シュトルックマン~~♪♪♪

ヴァルター:フランチェスコ・アライザとエファ:カロラ・ホーンのユニークな
表情がつい笑いを誘う~ 愉快なアライザの演技にも魅了された。 あの頃、既に
キャリア終盤の頃のアライザ~ 経験豊富な存在感が光った~~♪♪ 

もう二度と聴けない:見られない録画も無い舞台~記憶に焼付けて置くしかない
貴重なライヴ @ 楽しく幸せな時を過ごしたマイスターだった~~♪★♪★♪★♪

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