影の無い女★スカラ座~♪♪♪ [ミラノ.it]

≪影の無い女≫ 終って見れば皇后の夢物語~??!! スカラ座の新演出は勿論
ブーイングの嵐に晒され [ 関係者] ⇒サクラは一生懸命ブラボーを発して居た !!

いつもの様な俗悪では無く モダンと云えばモダン~?! まぁどちらかと云えば
ブーイング支持派~?!! 何しろベッド中心に事が運んで居る≫≫ 
エミリ・マギーは既に夢遊病者か 妄想乙女と云う演技を観た事がある~♪☆♪
ドイツ人が安易に物語をデフォルメする方法として採用する『終って見れば夢』
だった風が好きなのかも~?!! 創造性が無く単なる想像 ?? 単純に~??!!

演ずるのが如何云う訳か?? 又しても ソプラノ:エミリ・マギーと云うのも
笑ってしまう~♪☆♪ ベッドが主要デコレーション( 舞台装置) 其処で悪夢に
うなされながら寝て居る皇后:マギー 夢の中には化身:カモシカ~伝令の鷹
物語の登場動物が全て仮面を冠って現れ~ 絶えずベッドの周りを彷徨い
皇后を脅かす~♪♪ 乳母も黒い羽を背に付けて皇后を取り仕切る~~♪ 是等、
舞台で起る全てを舞台に出ずっぱりの皇后:マギーが演じながら第三者的に
見届ける ≫≫ 皇后:マギーの夢物語に終始する~ めまぐるしい回転舞台~??!!

幸い声量抜群の歌手揃い~ボリューム全開で聴かせた圧巻~♪☆♪ 
悪くは無かった~ 皇帝:ヨハン・ボータ、皇后:エミリー・マギー、バラク:
ファルク・シュトルックマン、乳母:ミカエラ・シュスター、難を云えば
バラクの女房:エレナ・パンクラトファが 我物顔に~ありったけの声を張り
上げて居た事位、然し下品な染物屋の女房と云う点ではバッチリだったので
好演と云うべきか~!??!

急遽ビシュコフの代役としてオケを鳴らした若手指揮者:マーク・アルべリッヒ
力任せに振って観客を唸らせ [ ブラボーの嵐 ] を呼んで居た~♪♪ 
然し冷静に聴くと、この曲は圧巻の歌手に負けじと力任せに振る曲かな~??!! 
演出が単なる夢物語のエンタメにすり替えられ~ 音楽的にも情緒や繊細さを
要求するのは無理な話だろうか~~??!!

≪影の無い女≫ 長い物語の中に試練:教訓:天と地~ 色々な思惑と駆け引きが
≪影を得る為≫ に影を潜めて居る ☆★ 故 ジェゼッぺ・シノポリ指揮で聴いた
初めての舞台 @ ウィーンフィルの一音一音の美しさ~ ハープの奏でる~
ポロン~♪ ポロン~♪ とこぼれ落ちる水の滴り~ 滴を感じさせる音色が何とも
言えず印象深く心に残る物語の内に秘められた美しい曲に陶酔~[曇り][曇り]
シュトラウスの中でも想い出深い好きな曲である~♪☆♪♪ 

其々が我が身を振り返り自我を捨て愛する人を想い身を投じる覚悟を語り
試練に打ち勝ち全てが許され幸せの喜びに浸る~ 最期の四重唱は壮麗な
輝きを放つ ♪♯♪ ウィーン:シュタツオパー≪再建50周年記念ガラコンサート≫で
この四重唱を聴いた時~ 終了と共に思わずブラボーを叫んでいた~♪★♪ 
ウィーン出身の指揮者:フランツ ヴェルセール-モストの振るシュトラウス~
曲を理解した美しさが伺えた~♪♯☆ 昨年9月に≪アラべラ≫を聴いた時も
感動した~☆♪★♪

美意識欠如~繊細さの感じられなかった~エンタメ公演:皇后の夢物語
≪影の無い女≫ 個人的には少々残念な~シュトラウスに終った。。。 
エンタメ好きを自称しては居るけれど~ 時には頂けないエンタメも~♪♪

シュトラウスは甘い香りのほとばしる≪薔薇の騎士≫ 大好きな女性三重唱 
官能的魅惑溢れる ≪サロメ≫ そしてロマンと神秘的要素を秘めた繊細な
美しさの ≪ 影の無い女 ≫ 然しそんなデリカシィを感じられない舞台に、
現代人のシュトラウス解釈と自身の隔たりを 感ぜざるを得なかった ♪♯♭★

爆音を立てて演奏する中~ 大声を張り上げて歌い~ 繊細な感性が失われて
行くオペラ~ 進化するオペラとはこう云うものか??!!~と自問自答する
一幕、二幕、三幕~と減って行く観客の心情を理解した。 本当に音楽を
愛する人々~特にスカラ座の新演目:公演初日アボネ(常連観客)~ ご年配の
メロマン(音楽愛好家)が多い中~ 納得出来ずに去り行く観客に想いを馳せる!!♪!!

ヴェルディ、ロッシーニの国、イタリアでシュトラウスを理解されるのは難しい
と云う声も聞くが古くからの歴史を写真入りで紹介する為、超ヘビーのスカラ座
プログラムを観ると上演回数も多く~ 大物演出家:歌手陣~イタリア人が
シュトラウスを理解し無い~ 好みでは無い~と云う問題では無いだろう~♪♪ 
デリカシィの欠如した演出家の勝手な解釈に因る現代演出~ デフォルメされた
公演を好む愛好家が少ないと思うべきでは無かろうか~~!!!

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2012年3月11日 ミラノ:スカラ座 ≪影の無い女≫ 
★指揮:Marc Albrecht / 演出:Claus Guth
皇后:Emily Magee / 皇帝:Johan Botha / 乳母:Michaela Schuster
バラク染物師:Falk Struckmann /バラクの女房:Elena Pankratova

☆演出家:クラウス・グッスはハンブルグ・オペラのリングを手掛けて
居るが俗悪な演出で シュトルックマンのヴォ―タンも残念ながら聴きに
出掛ける気にならず謹んでお断り~ 今回も予想して居たが案の定、
好むタイプでは無かった。 

☆エミリー・マギーの夢物語は、ベルリン:シュタッツオパーのクップファ―
演出 ≪ ローエングリン ≫で既に経験済み~ あの時も死んだ筈のテルラムンドが
最期に オルトルートと二人で血の付いた白鳥を持って現れた~★
【夢遊病エルザ】 と 揶揄された演出を思い出す。。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1996年12月15日 ベルリン:シュタッツオパー ≪ローエングリン≫
★指揮:Daniel Baremboim / 演出:Harry Kupfer
 ローエングリン:Peter Seiffert / エルザ:Emily Magee
テルラムント:Falk Struckmann / オルトルート:Debrah Polaski

☆このクプファー新演出の初日、テルラムントのシュトルックマンは杖を
付いてご登場『へェ~今回は杖を付いたテルラムントを演出か~』と 何の
疑問も抱かず 演出と信じ込んで観て居た。 休憩時間に隣席の女性が
『シュトルックマン怪我して居るが~歌うと書いて有りますね 』と言われ
読めない印刷物に目を通したが~ 怪我を感じさせない演技に感心した

☆≪エルザの妄想≫の為、箱入りの [ ローエングリン ] がお気の毒だった[涙]

 
1998年1月14&17日ベルリン:シュタッツオパー≪ローエングリン≫
★指揮:Daniel Baremboim / 演出:Harry Kupfer
ローエングリン:Stig Anderson / エルザ:Emily Magee
テルラムント:Falk Struckmann / オルトルート:Deborah Polaski

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☆同劇場で同クップファ演出 ≪彷徨えるオランダ人≫ も【夢見るゼンタ】?!! 
この演出も舞台に出ずっぱり~ 額を抱えた夢見るゼンタだった~~!!!☆!!!

2001年4月8 & 15日 2002年3月24日 ベルリン:SOB ≪ 彷徨えるオランダ人 ≫
★指揮:Daniel Baremboim / 演出:Harry Kupfer
オランダ人:Falk Struckmann / ゼンタ:Anne Schanewilms / 
ダラント:Robert Holl

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1999年12月19日 ウィーン:シュタッツオパー ≪影の無い女≫
★指揮: Giuseppe Sinopoli / 演出:Robert Carsen
皇后:Devorah Voigt / 皇帝:Johan Botha / 乳母:Marjana Lipovsek
バラク染物師:Falk Struckmann / バラクの女房:Gabriele Schnaut

☆ 故シノポリ指揮も色々聴いた 好きな指揮者のひとりだった 亡くなる
ほんの数年前の 公演だったが、非常に若くしてこの世を去り残念[涙]
あの繊細な音色をもっと聴きたかった[耳] バイロイトの≪オランダ人≫ も
良かった~[演劇]

☆シノポリ:指揮 & 演出:カルセンに加え抜群の歌手陣~と全て揃った
素晴らしい公演だった。心に残る感動の舞台は本当に少い~ カルセンの
演出もウィーン & パリで色々な演目を観たが、20世紀後半ではグラハム・
ヴィックと並んで好きな演出家~ ★☆ 

歌手陣も、デボラ・ボイト:皇后 & 皇帝:ヨハン・ボッタのカップルは、
良く伸びる素晴らしい美声[るんるん] ドラマティックな シュトルックマンのバラク
& 女房:ガブリエル・シュナウト の組合せも声の相性が良く経験を積んだ
貫禄有る 歌唱の乳母:リポシェック~ 是だけ全て揃う公演に巡り合うのは
中々難しい~♪♯★♭♪♯★

2000年5月14日 ウィーン:シュタッツオパー ≪影の無い女≫
★指揮:Giuseppe Sinopoli / 演出:Robert Carsen
皇后:Deborah Voigt / 皇帝:Ben Heppner/ 伝令:Wolfgang Bankl
バラク染物師:Falk Struckmann / バラクの女房:Gabriele Schnaut
乳母:Jane Henschel

2000年12月16&25日ウィーン:シュタッツオパー ≪影の無い女≫
★指揮:Simon Young / 演出:Robert Carsen
皇后:Susan Anthony / 皇帝:Johan Botha / 伝令:Wolfgang Bankl
バラク染物師:Falk Struckmann / バラクの女房:Deborah Polaski

2005年11月5日 ウィーン:シュタッツオパー≪再建50周年記念ガラコンサート≫
★指揮:Franz Welser-Most ≪影の無い女≫ :3幕終盤 コンサート形式
バラク染物師:Falk Struckmann / バラクの女房:Deborah Polaski
皇帝:Johan Botha / 皇后:Ricarda Merbeth

☆大好きな四重唱 @ ヴェルセー-モストのシュトラウスは~指揮しながら
陶酔している様に振って居るのが良い~ オケ脇の指揮者が良く見える席で
聴いた事が有るが~~[耳][目][るんるん]
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