シモン・ボッカネグラ★プラシド・ドミンゴ@ベルリン~♪♪ [ベルリン.de]

感動のシモン~ 想像を絶する驚きの声量~ こんな力が何処に潜んで居るのか~?!!? 
と信じ難いプラシド・ドミンゴの衰えぬパワーと迫力~ 超人としか思えない新しい
≪シモン・ボッカネグラ≫ の歴史を塗り替えられた~ 陶酔に浸りつゝ~♪!!♪ 
隣席のご婦人と顔を見合わせ~ 感嘆の溜息が絶える事なかった~!★!♪!★!

2009年10月ベルリン・シュタッツオパー ≪シモン・ボッカネグラ≫でバリトン・
デヴューを果たしたプラシド・ドミンゴ~ 途中健康を害され相次ぐキャンセルに
見舞われたが~精力的に各国の公演を無事再開~ 追っかけの身としてはLAを除く
公演を殆ど聴く機会に恵まれた~ホッ~!!♪★♪★♪!!

初演から2年余りを経て今月~ 再度ベルリン公演を迎え修復中のシュタツオパーに
変り、シラー劇場での再公演となった~♪★♯ 二年前の第一回公演とほゞ同じ
キャストでの再演、其々が役を確立し充実した満足感に感激の3公演~♪☆♪

益々板に付いた ドミンゴの≪シモン:ボッカネグラ≫ ヴェルディ作品の中で
≪ルイザ・ミレー:リゴレット≫ と共に父娘の愛情、絆を強調していると捉えて
演じているドミンゴ~♪★ 役創りにも伺える感情表現に重点を置いた、繊細で
情感豊かなニュアンスを随所に感じ取れる演技に心打たれる~♪*♪

一場:若い頃のシモンを演ずる身軽さに伴う力強い声量~ 二場:アメリアの
素性が我が愛娘だった喜びと、探し求めた昔日の想い~ 再会の父娘の姿に胸熱く
惹き込まれて行く観客~♪♪ 深みを増したバリトンへの変更~然し高音は通常の
バリトン歌手より遥かに高く~ 広い音域は舞台をよりドラマティックに構成~♪
  

二幕目:神々しい威厳ある壮麗なシモンの姿~ 今までのどの役者より素晴らしい
華のあるスター★ 老いても尚、舞台で輝き続ける偉大さを目の当りにする~★☆
三幕目:シモンの最後は究極の終焉:目前に迫る死の苦しみ~ フィエスコとの
和解~ アメリアの婚礼~ アメリアに愛妻マリアをダブらせ~ 嬉しさの微笑みを
浮かべ崩れる様に倒れアメリアの腕に抱かれ息絶える~ 一瞬本当に倒れる姿に
唖然とさせられる~!!@!! 

演出家の意図 & 役者の受け止め方~ 其々解釈の違う舞台はまるで違う作品を見て
居る様に 観客の感じ方が違って来るのは当然では有るが興味深い~!!☆!!
特にドミンゴの様に同じ歌手が、同じ演目のテナー&バリトンを歌い演じ分けた
作品を、聴ける事は稀である~ と云うか、ドミンゴ以外で聴いた経験は無い~!! 
バス&バリトン:メゾ&ソプラノは経験有るが~ テナーとバリトン役の双方を
同歌手で聴くのは初めてである~!!

ドミンゴがテノール:アドルノを演じている居る頃は~ アドルノ&シモン+
アメリアと中心は恋人&政敵舅に比重が傾いて聴いた~?!! そしてドミンゴが
シモンを演ずるとシモン&アメリアの父娘に重心が移り~?! アドルノは彼方に
霞んで居た~(苦笑) 存在感の違いは顕著で異なる物語を観て居る様な錯覚に
陥る現象~?!!~ は否めない。

アメリア:アニャ・ハルテロスは長身でスリムな姿~ 序でに訪れたドレスデンで
開催されていた絵画展:ラファエル≪マドンナ≫を彷彿させる中世的な優しさを
秘める顔立ち:繊細ながら力量の有る声質の美声~ 父:シモンを守る気丈さも
備えるアメリア~ 同演出でスカラ座でも聴いたが~ 演技共に一段と素晴らしさを
増している~♪♪ 

フィエスコ:クワングシュル・ユンは、威厳ある深みを伴う抜群の声質でベルリン
&バイロイトでの豊富な経験が感じられる~♪♯♪ 演技は未だ巧妙な演技力と渋みを
備えたフルラネットには幾分届かないが~ 対ドミンゴ:シモンの様な巨匠相手に
存在感の有るフィエスコとして、差を縮めているのは素晴らしいと思う ~**

パオロ:ハノ・ミュレー‐ブラシュマン、若くきりっとした人物像が描かれて居た。
声&スタイル良く演技も申し分無い。皮肉にも《ちび狸》よりこちらに恋する方が
良さそうなルックスだった~!!☆!! 

アドルノ:ファビオ・サルトリは今、流行りの大声を張り上げ自己満風な歌唱~▽
最近この手の若手歌手が多く少々興醒め~!X! 平土間の前から二列目~耳を塞ぎ
たくなる爆音のボリューム全開で~ 声は大きければ良いと云うものでもない~と
一人不満帯同で聴いた。全体の雰囲気と流れを把握せず一人善がりで歌っている
かの様な~!▼!
 
素晴らしい美声なので物語を通して~どの様な声で歌う事が重要か認識し~ 声量を
コントロールしながらドラマを作り上げて行く努力をして欲しい~ と個人的には
残念だった~♪X♪ 

ロンドンのリゴレットの様に、万雷の拍手に本人は大声を出す事が素晴らしい事~
~と云う錯覚でこの先歌い続けるのだろうか~?? そうならない事を期待しつゝ~!♪! 
まあ現代のメディアも褒め称えて居る様なので~ 其の侭続行~!! ~か??  愛嬌ある
表情と雰囲気から我々の仲間内で《ちび狸》と愛称を付けて呼んで居る~♪@*@♪ 

特筆はモダンでオシャレ:粋なセンスの見事な衣装の素晴らしさ~ 手の込んだ
贅沢なメタル:スパンコール刺繍は渋い色使いの中にコントラストを醸し出し~
うっとりさせられる色彩感覚~ 素材の組み合わせ&デザイン諸々~ 生前の頃の
ジアンニ・ヴェルサーチェのコレクションを彷彿させる流石:伊人担当の演出~!!
ベルリン&スカラ(同演出)、NY、ロンドン、マドリッド、ウィーン で観た中で
一番好きな演出。

・・・♪・・・・・・・・♪・・・・・・・・♪・・・・・・・♪・・・

2012年5月26,28,31日 ベルリン:シュラ‐≪シモン・ボッカネグラ≫
★指揮:Daniel Barenboim / 演出:Federico Tiezzi / 衣装:Giovanna Buzzi
シモン・ボッカネグラ:Placido Domingo / ガブリエル・アドルノ:Fabio Sartori
アメリア・グリマルディ:Anja Harteros / ヤコボ・フィエスコ:Kwanguchul Youn
パオロ・アルビ二:Hanno Muller-Brachemann

********************************************************************

昨今のドミンゴ公演は同窓会の様な雰囲気~ 古い顔馴染みにホールや隣席で遭遇
するご婦人方は欧州のファン~ お互い名前も知らず単なる長年の顔見知り~ 然し
ドミンゴと云う共通の話題に昔からの知人以上に話が盛上る~♪♪

挨拶され顔を見ても暫し想い出せない位に変身を遂げている~?!~初期、中期、後期
高齢者も益々増えて一瞬誰か~??と姿からは思い出せなく記憶を辿る~ 愛好家サロン
さながら~ 然し今昔オペラ話を生き生き喜びを伴い語り合う仲間~ あゝそうだと
想い出しながら~ ドイツ:オーストリア:英国:米国~ 各国の懐かしい顔ぶれ~
ドミンゴを通して育まれて居る切れない縁:絆~!! 素晴らしさを賞賛しあうオペラ
愛好家~♪♪  世界の人々の心が一時でも歓喜に満たされる瞬間か~♪☆♪☆♪

未だ未だ続きそうにお元気な声量~ 来年の追っかけ30周年記念まで、是非頑張って
欲しい~と祈りつゝ~♪

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0