クラウディオ・アバド&ラドゥ・ルプー★サル・プレイエル~♪♪ [パリ:SPL.fr]

ボローニャ:モーツアルト管弦楽団を引連れての来仏~ 何年ぶりだろう~
クラウディオ・アバド指揮を聴いたのは~ 素晴らしい演奏会だった~♪★♪  
当初の演目:ベートーヴェン:交響曲7番の筈が エッ?! ⇒ シューマンの
交響曲2番に変更されて居たのは~ 個人的思惑からは少し番狂わせ~
では有ったが~♪♪

初めて聴いたボローニャ・モーツアルト管弦楽団~ 非常に若い演奏者
集団で元気旺盛~ ちょっと目を離すと暴走しそうな勢いで迫力満点の雰囲気
おいおい一寸待てよ風に鍛練のピアノ奏者~ ラドゥ・ルプーが若手の勢いを
嗜めながらリードして導く様に奏で、総合的にアバドが纏めた感じの演奏会~♪♪♪

ルプーの演奏は心持離れた位置でゆったりした手の動き~ 静かに音を
奏でる様に感じられ穏やかな優雅さが漂う余裕~ 熟練奏者に因るコンチェルトの
醍醐味を味わった~♪!♪!♪ アンコール・ソロ~ 厳かに流れるシューマンの
トロイメライのメロディは流石観客の心を読んで居た~ 懐かしいメロディに
思わず天を仰いだ~ 子供の頃から大好きな曲~☆@★@☆  
自然体で醸し出す音色と共に~ 湧き出す微かな呟きの様な息使いと
唸りを伴い~ ドラマティックに技巧を駆使した演奏とは異なる、感性豊かな
演奏を堪能した~~*!!*

今回もどう云う訳か又、平土間中央:前から二列目席~!! 《第九》の時に比べ
一列後ろ舞台左寄りで心持離れて居た為、音が頭に降り注いだ《第九》の時とは
多少異なった~!! 幸運にも前半の演目:ロベール・シューマン:ピアノ協奏曲
ラドゥ・ルプーの手捌きが全て把握出来る最高の席に感激~!*!

迫力抜群の若手揃いで将来楽しみな 《 ボローニャ:モーツアルト管弦楽団 》
との遭遇~♪!!♪ 若いコンマスの勢い余る大振りアクション、隣の奏者が迷惑では
~と余計な心配をしてしまう程の凄まじい勢い、現代の若手奏者・指揮者・歌手の
根底に潜むエネルギーをアクション風に、体でリズムを取りながら発散する傾向
なのだろうか~!??! クラシック音楽だけに留まらず~ サッカーとかも好きな若者
だろうと想像の及ぶ~ 活発で好感度のニュータイプのコンマスだった~♪♪ 

アバドの指揮は、クリスチアン・チーレマンやフィリップ・ジョルダンの様な~
大振りも無く従来と云うか、昔から観て来た普通タイプ~?!の指揮でホッとした~?!!? 
もう大分前に闘病を克服されたとは云え~ 年齢すら感じさせない完璧な復活を
遂げられ~ 内面に籠められた熱いエネルギーは、惹き出され~ 奏でる~ 音に
感じ取れる偉大なる巨匠~ !!★!!

後半の ロベール・シューマン: 交響曲2番~ 力一杯弾く弦の勢いに爽やかさと
激しさを伴う若手奏者~♪!☆!♪ 2004年11月4日C.アバド指揮のもとボローニャ:
マンゾーニ公会堂で第一回公演を行って以来~ イタリア音楽界で権威ある重要な
劇場~ サンタ・チェチリア国立アカデミー~ サン・カルロ:フローレンス5月際:
フェ-二チェ:レッジョ・エミリア劇場~等々に於ける演奏会で存在感を発揮~♪*♪  
先頃~ ウィーン楽友協会デビューも果し、世界へ向けて第一歩を踏み出した~♪♯♭ 
~とプログラムに紹介されて居た。

奏者は世界各国から集まった選優り~?! 生抜き~?! の若手ソリスト精鋭軍団~
常連有名ブランド:オケの厳かな重みとは一味違う~ 新鮮な将来を担う可能性を
秘めた演奏に感動と驚き~ 衝撃的一夜に遭遇出来た喜びもひとしお~ ♪♪ 

お疲れも見せずアンコールに答えるアバドの毅然としたお姿~ 総立ちの観客~
鳴り止まぬ拍手~ 国境を越えた未来志向の演奏家集団:モーツアルト・オケ~
是からも機会が有れば是非聴きたい~!♪♪!

指揮者:歌手:演出家:演奏家~ 各分野に於ける巨匠が、若手育成に力を注ぎ
無形文化の保存に尽力する傾向は世界的に広まっている今日~ 経験豊富な
指導者の訓練を受け洗練されて行く~将来が楽しみな若手精鋭軍団~☆♪♭♪★ 
半数近く女性奏者が占めて居る事も時代の変化を感じさせ好感が持てる~ 
昔に比べ身体的差も縮まり~ 能力&感性面でも相互共存は望ましいと
歓迎している~♪!!♪ 

………………・…………………・…………………

2012年6月5日 パリ:サル・プレイエル≪Radu Lupu & Claudio Abbado≫
★Piano : Radu Lupu / Direction : Claudio Abbado / Mozart Orchestra Bologna
演目:前半
* Ludwig van Beethoven
Egmont, ouverture en fa mineur op.84:Sostenuto,ma mon troppo
Allegro & Allegro con brio
* Robert Schumann
Concerto pour Piano & Orchestre en la mineur op.54
Allegro affetuoso :Intermezzo : Andantino grazioso : Allegro vivace
後半:
* Robert Schumann
Symphonie n°2 en ut majeur op.61
Sostenuto assai - Allegro ma non troppo : Scherzo (allegro vivace) - Trio I & II
Adagio espressivo : Allegro molo vivace
≫ Premiere execution par l’Orchestre du Gewandhaus de Lipzig
≫ Le 5 November 1846 sous la direction de Felix Mendelsson-Bartholdy
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ラドゥ・ルプー の ピアノ演奏はコンチェルトや連弾が多く~ 残念ながら独奏は
聴く機会を逸して来たが~ 90年代:パリやベルリンでダニエル・バレンボイムとの
演奏を楽しむ機会に恵まれ~ベルリン・シュタッツカぺル弾き振りや二台ピアノの
連弾は素晴らしかった~☆♪★ 

ホテルを出ると直ぐ前がコンサート・ホール 日曜朝の音楽会~ 思いも因らぬ
チケット代~ 朝からこんな贅沢して良いのか~?♪♪? 身近に聴いた音楽会~
感動を胸に一日:一週間が始る~ ベルリン通いの頃が懐かしい~♪♪

1997年3月30日 ベルリン・Staatsoper ≪Klavierduo≫
★Radu Lupu / Daniel Barenboim
演目:Franz Schbert : Variationen uber ein Originalthema in As-Dur D 813
: fantasie f-Moll D 940
: Grand Duo C-Dur D 812

1997年6月22日 ベルリン:コンサートホール≪Synfoniekonzert≫
★指揮&ソロ:Daniel Barenboim / Klavier : Radu Lupu
演目:Wolfgang Amadeus Mozart :Klavierkonzert Nr.27 B-Dur KV505
Manfred Trojans : Merlin-Fragmente
Worfgang Amadeus Mozart : Konzert fur 2 Klaviere und Orchester / Es-Dur KV

2012年4月5日 パリ:サル・プレイエル
★ピアノ:Radu Lupu / 指揮:Paavo Jarvi / パリ管弦楽団
演目:Joseph Haydon : Symphonie n°85 ≪La Reine≫
Johannes Brahms : Concerto pour Piano n°1
後半:Johannes Brahms : Symphonie n°4

☆ラドゥ・ルプーのピアノは素晴らしかった~ アンコールは一人で何曲も弾捲り
オーバータイム~ 後半のプログラム:ブラームス交響曲4番は、最終バスに間に
合わず端折った~ 然しパアヴォ・ヤルヴィ指揮のパリ管の演奏が今一で、
後ろ髪を引かれる思いは無かった~ 時にはこんな日も有るのだろう~*▲*

    *****♪********♪********♪********♪*****

初めて聴いた クラウディオ・アバドの指揮は 83年11月ロンドン・コヴェント・ガーデン
≪ボリス・ゴドノフ≫ だった~*♪* 残念ながらオペラ初心者の頃~物語の内容も
知らず、同行の仏愛好家から僅かな説明を受けて聴いたが、暗く厳寒(見事に表現
された舞台)の雪の中~ 貧困極まる民衆の姿~ 絢爛な衣装を身に付け苦しげに
狂乱して行くボリスの姿~ 強く印象に残る~ 幾つかのシーンが過る~*** 

1983年11月19日 ロンドン:コヴェント・ガーデン≪ボリス・ゴドゥノフ≫
★指揮:Claudio Abaddo / 演出:Andrei Tarkovsky
 Boris Godunov : Robert Lloyd / Xenia : Joan Rodgers / Fyodor : Fiona Kimm
 Marina Mniszek : Eva Randova / Pimen : Gwynne Howell
 Prince Vassily Ivanovich Shuisky : Philipp Langridge
 Grigory Otrepiev & 偽Dimitry : Michel Svetlev

☆P.Langridge, R.Lloyd, G.Howell~ 80年代から一貫してコヴェントガーデンを
下支えして来たお歴々~ 声&演技力共に存在感を発揮して居たバス・バリトン~
殆どの演目に出演して居た。 連日プログラムに名を連ねる事も有った~★
   ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

1980年末~90年代、ロンドン、パリ、ミラノ、ウィーン等で~ アバド指揮を聴く
機会は意外と多かった~♪♪♪ 

1985年1月6日 ミラノ:スカラ座 ≪セビリアの理髪師≫
★指揮:Claudio Abbado / 演出:Jean-Pierre Ponnelle
 Rosina : Frederica Von Stade / Figaro : Leo Nucci
 Conte d’Almaviva: Edoardo Gimenez / Bartolo : Enzo Dara
 (Jean-Pierre Ponnelle で記載済)

1985年1月10日 ミラノ・スカラ座 ≪カルメン≫ (カラヤン・ライヴで記載済)
★指揮:Claudio Abaddo / 演出:Piero Faggioni / 衣装:Maurizio Millenotti
 Carmen : Agnes Baltsa / Don Jose : Jose Carreras
 Escamillo : Ruggero Raimondi / Micaela : Alida Ferrarini  

1985年10月5日 パリ・シャンゼリゼ劇場 ≪C.アバド & M.ポリニ≫
★ピアノ演奏:Maurizio Pollini / 指揮:Claudio Abaddo
 London symphony Orchestra
 演目:Johannes Brahms
     Concerto pour piano & orchestra N°1,en re mineur,op.15
後半:Anton Dvorak / Synphonie N°8,en sol majeur,op.88

1987年5月26日 ウィーン:シュタッツオパー ≪シモン・ボッカネグラ≫
★指揮:Claudio Abbado / 演出:Giorgio Strehler & Ezio Frigerio
 Simon Boccanegra : Renato Bruson / Amelia Grimaldi : Ilona Tokody
 Jacopo Fiesco : Ruggero Raimondi / Paolo Albiani : John Rawnsley
 Gabriele Adorno : Luis Lima
☆今見ると懐かしい名前が並んでいる~!!!

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余談:音と共に何時も気になるファッションセンス~ アバドのスーツが
素晴らしかった~!☆! 光沢の有るダーク・グレー:アルパカの様なシャキッとした
素材、スームズーラ(オーダーメード)を感じさせる抜群のカッティング&仕立ての
良さ~ 流石イタリア・メンズファッションの本拠地~★☆★ 腕の動きに無駄な
皺が無いダンディなバックスタイル~!!★!! 細身長身:ロマンスグレーのアバドに
ぴったり~ 繊細なファッション感覚も際立った~!!

 
通常ユニフォーム的に黒のタキシード~ と云うかスモッキングと云うか~
視る方も余り気にせず当り前に見ているが~ そんな中で過去に気を引いた
定番黒はリカルド・ムティのスマートな後ろ姿~ 是もスームズーラを感じさせた~
演奏中~ 背しか見えない観客へ~ 魅せるバックスタイルの配慮か~ 洗練
された優雅な着こなしに拘るオシャレなイタリアン巨匠~ お二方共に メンズ・
ファッションを熟知して居られるのだろう~!*!

そして若いヴィットリオ・グリゴロも既に香りを漂わせている~!! インタヴュー:
スーツの話題で『是はジオルジョのスームズーラだョ~ (アルマニのオーダーメード)』
とさり気無く話していたが~★☆ 前にも触れたダンディなパパ譲りか~ 子供の
頃からの環境も有るだろう~** CDのジャケット写真の着こなしも~モデルより
自然体に着こなすファッション感覚が印象的~!! 
カジュアルさえも~白のワイシャツに黒のベスト~ 身に着いたセンスの良さ
粋に流行を着こなしていた~!!!

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