訃報*カール・ラガーフェルド☆ファッション界の巨匠他界 [その他]

個人的に大きな悲報 [ カール・ラガーフェルド:Karl Lagerfeld ]
シャネルデザイナー 85歳:2019年2月19日:すい臓癌で死去と云う衝撃的な
ニュースに唖然とした。 昔、まじかで仕事をする機会に恵まれ生涯忘れる事の
出来ない経験をさせて頂いた[涙]

6年働いた:テッド・ラピドス では、パターン:カット:縫製:全てを学んだが、
氏の傍で仕事をしたことは無い。 アトリエのチーフだけが直接仮縫いした為、
我々スタッフは作業に専念。。。

カール氏とは、目と鼻の先で会話を経験、氏のデザイン画:ラフスケッチに
於けるディテール説明を直接伺い、巧妙なデザイナーのエスプリを肌で感じた
特に自分のパターンで出来たサンプルチェックでアドヴァイス & 指導拝受、
貴重な体験に今更ながら感謝~[黒ハート]

自作のコート:ジャケット等の原型パターンは、其の頃の型紙がベース。
80年代はオーバーサイズのデザイン流行で、カール氏の特徴:ラグラン袖
& ドルマンスリーヴ等が主流、普通の袖付けから大きな変化に伴う新しい
カットの挑戦は愉しかった。

当時:カールの商品チェックで評価されたパターンを全部保有。 目まぐるしく
変るファッション界:タイトなデザイン or オーバーサイズ~と自在に熟せる
幅広い技術経験は生涯の宝 [指輪] ドレスからコートまでの創作技術を学んだのも
パターン訓練の賜物:素材を観て創りたい服、着たいデザインの挑戦は永久に[雷]

・・・・・・・・・・・・・・・・・

朝[カール・ラガーフェルド氏:死去]報道~ 一日中:毎時間毎のニュース
報道 & 氏の過去の出演番組を特番で再放送~〓 懐かしいラガーフェルドの
記憶が脳裏を霞めた[曇り] 日本企業現地法人を任された、80年代初から5年程
[カール・ラガーフェルド]とのライセンス業務に携わり一緒に仕事をした経験が
鮮明に蘇る~ カール氏が未だ ≪ Cloe:クロエ≫ のデザイナ―だった時代。

[ カール・ラガーフェルド ] ブランドのコレクションを日本で展開する為、
日本企業数社とライセンス契約を結び、氏から提供されるデザイン画の製品を
日本で生産、ブランドネームを付けて日本で販売。 

直筆デザイン画のファースト:サンプルは全て承認を受ける事を義務付けられた。
試着には、カール自身が立会いサンプル・チェック及び修正されて居た。
日本から届く試作品に関し、カール自身に因るチェックを受ける。
氏は太い黒のマジック 片手に修正箇所をサンプルに直接書き入れて行く~ 
指摘された修正部分の説明を日本へ通達~!! 

修正部分を黒マジックで書き込まれた試作品に、日本の現場責任者はショックを
隠せなかった。 そしてファースト:サンプルのパターンを巴里で制作して欲しい
との要請を受け、オリジナル・パターン作成を担当。 立体裁断後[型紙]を日本へ
送付 & 自社工場で制作。

自分のパターンで出来上がった製品を持って、カールのチェックを受ける緊張感は
半端ない:まるで面接試験を受ける様な~今、思い出しても想像を絶する。
幸い試作品承認チェックは毎回、全て パーフェクトの評価を頂き、此の頃から
少しずつ個人的に自信が付き始めた。 

テッド・ラピドスを退職後、私服にしか生かせなかった立体裁断のカッティング
技術経験~ ラピドスと全く違うタイプのデザイナー:カールの描くデザイン
イメージを理解し & カッティングに全てOKが出た事は嬉しかった。
直接仕事が出来た事は生涯:価値ある貴重な経験となった。

※元々デザイナー希望は皆無、唯、自分の技術を専門家に評価された喜びは別☆彡
[ 自分の着たい服をオートクチュールの技術で作る為]と云うシンプルな渡仏目的[カバン]
帰国したら直ぐ嫁に行くと云う約束で、両親から2年間の滞仏許可が下りた訳で
これ程長居する予定は毛頭なかった[m(_ _)m]

[ 泉の様にアイディアが湧く] と自称する カール・ラガーフェルド氏:発言通り
幾らでもアイデアの湧く頭の回転の速い方。 頂いたラフスケッチのデザインに
於ける細かいテクニックの説明を求める質問でも驚く対応。 仏語と英語で質問する
両者の間に座るカール:右左二人異なる質問に英仏使い分け即答~お見事だった!!!   

本物:価値ある物が失われつつある現代の世の中、中々遭遇出来ない人物や作品
との出会いは貴重な経験 & 体験。 記念撮影とかは余り興味無く一緒に写真撮影
サインを頂く日本からのスタッフを横目に[ 何時でも出来る]とサインも頂かず
それ以上の魅力は評価された技術を身に付けた喜び~ 数倍貴重な宝~!!! 

或る日【カール:シャネルと契約!!】のニュースが舞い込んだ後、ご多忙な
日程に残念ながらライセンス業務は、アシスタント対応に移行する日が多くなり
勿論、サインや写真撮影は叶わなくなった~トホホ[カメラ][メモ]

当時、現在の倍近い体格で毎回、打合せの度、サントノーレ通りの有名菓子店の
[プレゼント]包みを持参 & 皆に振舞って呉た。 本格的にシャネルとの取組みが始り~
ダイエットに挑戦~?!! 減量可能か、色々噂が飛び交ったが、成功してスリムな
体型を保持され何時迄も現役で活躍を続けられた。 ファッションに限らず写真
建築:アート:クラシック音楽等々様々な方面に挑戦~ 邁進された~!!!

※クラシック音楽では、マリア・カラス:ファン [ トスカ、ノルマ、椿姫 ]等
好きで何回も観劇されたそうな~[るんるん] ラジオ・クラシック:インタビューより[カラオケ]

本国、独語は勿論、英語、仏語をパーフェクト、伊語もマスターの超インテリ。
服飾に興味の無い仏友人がTVのインタビューを観て博識に驚嘆。
経験を積んだ本物を知る数少ないデザイナー 60年余り世界の服飾界に影響を
与え続けて来られた巨匠~!! [黒ハート]*心からご冥福をお祈りいたします*[涙]

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@余談@1971年 ココ・シャネル没後~ カール・ラガーフェルドがシャネルと契約前
シャ(Chat=猫)ネル(寝る) 仏語+日本語⇒造語 《 猫寝る 》~と在仏日本業界人は
退屈なコレクションを冗談交じりに揶揄して居た。当時、オートクチュールやプレタの
招待状は『 行く~?? 』と頼まずして届いたが~ カール担当に因り大飛躍を遂げ~
今や シャネルの コレクション招待状は 争奪戦~[mail to]!!![mail to]
【Chat(シャ)寝る】時代が懐かしい

個人的には芯を入れず独特の最高級素材を活かした仕立て~ クラシックな美しい
コレクションが好きだった。 本店で、コレクション鑑賞:堪能した貴重な経験~ 
著明な仏女性政治家の隣席~ 緊張したが優雅な時を過ごせた懐かしい想い出~!!!  
           
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