バイロイト音楽祭2021★オランダ人~♪ [バイロイト.de]

夏が来れば思い出す遥かな丘 遠い空[曇り] 夏が来ると想い出すバイロイト[るんるん]
緑深い木立の奥 小高い丘の上を眺めつゝ歩を進めるとワグナー祝祭劇場[家]
『年取ったら毎年こんなのんびりした所でオペラ聴けると良いなぁ~』
1991年初訪の折に感じた[曇り] 思えば今年 丁度30周年を迎えた。。。
神様&ワグナー様 有難う@感謝観劇\(^o^)/ 昨夏 中止から僅か一年振り 
この地に戻れるとは想像に難く幸運に遭遇出来た事は夢の様 [曇り]^0^[曇り]   

バイロイトで聴くオランダ人 @ 30年振りで 先ず新作 ≪オランダ人≫ を
初日に選び期待を込め颯爽と。 タイトル表示に[彷徨える]が消え単独
≪オランダ人≫ のみ『最近は省略か』と深く考えず赴いた音楽祭会場 [船][るんるん]

※訂正:プログラムを見直すと≪彷徨えるオランダ人≫ になって居た。
プリントアウトの[チケット]は省略されて Hollander の為 思い込み[m(_ _)m]

≪オランダ人≫ を拝聴[耳] 唯のオランダ人だった。 素晴らしい歌手陣揃い
音響装置抜群の祝祭劇場に轟く半端ないボリューム:演奏&歌唱 久々ライブ
音楽会を堪能。 今回 ≪オランダ人≫ Oksana Lynivオクサナ・リニフ指揮
6月に巴里で拝聴した 若手女性指揮者。 迫力のバイタリティで二時間半を
振切った @ 天晴[モータースポーツ][モータースポーツ]

バイロイト初の女性指揮者 バイロイトのオケは姿見えず 女性男性の意識
なく聴けるのが良い。 エネルギッシュで男女を感じさせない。 近年何かに
つけて[女性]を強調する傾向にあるが 余り拘らず自然体で男女差関係無い
手腕のプロが重要。

※とは言えやはり演奏家社会もまだまだ封建的な雰囲気も否めない様で
関係者に伺うと 欧州各地のオケから選抜の逸腕奏者揃の中で 一筋縄では
行かなかった様な『彼女大変だったみたい 良く頑張ってわ』との情報も。

さて演出は ≪オランダ人≫ の曲で芝居を愉む風な[涙][涙] 失望想定内の
ロシア人演出家Dimitori Tchrniakov ディミトリ・チェルニアコフ
既に彼の演出は何回か見せて頂き覚悟の上だったが。 アィディアソースは
相も変わらず現代TVドラマの様な単純な物語の脚本。 然し演出ロシア人
と云う事でウクライナ指揮者にして見れば 同郷気分に救われた?? とか
また勝手な想像[曇り][曇り]

幕が開き前奏が始まると 何を意図した前座か訳の分からない劇が始まった。
意図を詮索する無駄な時間を省いて目を瞑り演奏に集中 脳裏に浮かぶ貴重な
作品が走馬灯の様に駆け巡る。 ≪彷徨えるオランダ人≫ 過去の記憶は逸品
ばかり目を開けたくない情景[目] 

前奏が終り物語が始まると 其処は波止場のバーカウンター居酒屋だった[ビール][バー]
何もない背景を観ると多分 海なのだろうと想像[波][波]  と云う事で波止場の
居酒屋中心に物語が繰り広げられる? お人好し風なゼンタの父親:ダラントと
酒場で遭遇した マフィアのボス[ドル袋] 風貌のオランダ人 ゼンタを愛する若者
エリックは 波止場にたむろする若集??  幽霊船は存在せず[涙][涙]

オランダ人率いるマフィア軍団Vs若手のドタバタ喧噪が繰返される。 頻繁に
登場する主人公並?? と錯覚起こす折畳パイプ椅子[いす]  時に腰掛け 時には
折りたたんで喧嘩の武器として振りかざし色々な形で舞台を賑わす重要な
小道具[いす][いす] オランダ人と手打ちしたダラント夫妻は自宅のディナーに
オランダ人を招待:舞台設定は何時も同じ ディミトリに取って憧れの光景かと
想像される舞台装置 @ 担当もご本人。 馬鹿々々しくさえ思えるブルジョワ
家庭の団欒風景[バー][バー]

不良少女と見紛うゼンタの容姿 真面目なエリックに諭され 腹立てて切れる
風な 感情とか純真な少女のデリカシィとかは皆無。 意図不明の演出に何を
観せたいのか?? 個人的には白け鳥が飛んでいた[ひよこ]? 悲しき≪オランダ人≫ 
救われたのは迫力の美声揃いの歌手陣。 然しながら勿論この演出で繊細さ
なるものは存在せず 求める方が野暮と云う事か?

まぁ無事に一日目経過に安堵。 盛大な拍手と足踏みは 近年 バイロイトの
十八番[ブティック] 出口近く早々に退散させて頂いた。 今年は客席が コロナ禍
対策で一人置き両脇が開いて居て非常にリラックス[いす]\(^o^)/[いす]

~~~[船]~~DER FLIEGENDE HOLLANDER~~[船]~~

2021年7月31日 バイロイト音楽祭≪彷徨えるオランダ人≫
指揮:Oksana Lyniv
演出&舞台装置:Dmitri Tcherniakov/ 衣装:Elena Zaytseva
照明:Gleb Filshtinsky / 脚本:Tatiana Werestchagina
Daland:Georg Zeppenfeld / Erik:Eric Cutler
Senta:Asmik Grigorian / Mary:Marina Prudenskaya
Der Hollander:John Lundgren / Der Steuermann:Attilio Glaser

指揮者:Oksana Lyniv オクサナ・リニフ女史 ウクライナの42歳。
バイエルン国立歌劇場や グラーツ歌劇場の首席指揮者等経験して居る
優秀な逸材。 音楽家の家系で祖父・父に続く三代目の指揮者。
巴里公演では チャイコフスキーの情感籠る演奏が印象的だった。
今後も機会あれば聴きたい指揮者[手(チョキ)]

ゼンタ:Asmik Grigorian アスミナ・グリゴリアン 昨年@ウィーンの
情緒豊かな感慨深い≪蝶々さん≫と同人物とは思えない変身:演技力
抜群の彼女も6月バスティユのコンサートで繊細な美声を拝聴させて
頂いた。この度も素晴らしい迫力のゼンタを披露 ブラボ-[手(チョキ)]

ダラント:Georg Zeppenfeld ゲオルグ・ゼッペンフェルド バイロイト
出ずっぱりで多彩な役を熟して居られる。 昔のハンス・ゾタンの様な
名脇役。 声質:歌唱は特に印象には残らないが 存在感は確保。

オランダ人:John Lundgren ジョン・ルンドグレン 迫力の声量で威厳
あるオランダ人:貫録のボスを演じた。 残念ながら幽霊船の船長と同一
人物?? とは想像し難い(笑)17年の ≪ リング ≫ 日替りヴォータンで
≪ワルキューレ≫ の日に拝聴した印象が残る。


[オランダ人]は 声人:ファルク・シュトルックマン で 20回余り聴いた後 
ほゞ封印。 バイロイトでも聴く気になれば 聴く機会も有ったが 演出が
魅悪になり始た頃 進んで赴く気になれず[NG] 91年のバーンド・ヴァイクル
以来 此方も封印していた。 ≪彷徨えるオランダ人≫ あの素晴らしい演出が
脳裏に焼付いて居て 演出と歌手を選んでいた。

とは言え そんな事していると 此の先益々 [狭き門] になる為 音楽だけでもと 
一念発起で挑戦した ≪オランダ人≫ 舞台を観ると[耳]耳が留守になりそうな
演出の為 なるべく 眼鏡外したり 眼を閉じたり 最期 マリに猟銃で撃たれる
ゼンタ 〓 恐ろしい 暴力的な演出は物語詐称では無く 全然別物:演出家の
悪趣味 @ 自己満足に過ぎない。 全体を通して芸術art とは云い難い[NG] 
美的センス:美学も持ち合わせ無い。 個人的に辛うじて良かったのは
バスティユの カラフルな おとぎの国の様な ≪ 雪娘 ≫ のみ。。。

追記:
1991年8月6日 バイロイト音楽祭 ≪ 彷徨えるオランダ人 ≫
指揮:Giuseppe Sinopoli / 照明:Gero Zimmermann
演出:Dieter Dorn / 舞台装置&衣装:Jurgen Rose
Daland:Hans Sotin / Erik:Reiner Goldberg
Hollander:Bernd Weikl / Senta:Sabine Hass

[電車][電車][電車][電車]

車窓からの田園風景 郷愁に浸りながら『また来てしまった』と歓喜[曇り]
空港からタクシー? or列車?? 迷ったが 午後5時着陸@晴天[晴れ]に恵まれ
列車を即決。 列車は10年余りのご無沙汰で些か不安も有ったが思いの外
閑散として人気無しに安堵。

空港からニュルンベルク駅迄の地下鉄もがら空き [地下鉄]来るのかと思う程に
無人 幸い親切な独青年に必要事項を確認。 丁度ニュルンベルクから列車に
乗る方で降車駅:列車時刻等:切符の買い方:ホーム迄ご教授頂き感謝
感謝で無事乗車[電車] 昔と違って今は全て自動販売機が行届いて居るが我々
高齢者には少し不安も付きまとう[考えてる顔]

コロナ期 人出を割け1Klassを購入 ほゞ利用客が居ない為か こじんまり
した括りの中にたった二人:ホッ\(^o^)/ 駅からはタクシーで定宿へ
ベンチに腰掛ける巨匠:リヒャトル・ワグナー 銅像の建つホテル到着に
感慨は一入。 然し到着20時とは言え ホテルのロビーも閑散として無人
静寂が漂っていた。

朝食でひと悶着 @ マスクの種類が問題。 仏サージカルマスク+自作で二枚
使用 然し『ノー』を突き付けられ独逸製?? 特別仕様のマスクを2枚5ユーロ
セットを押売りされた(笑)『音楽祭会場』も全てこのマスク着用と念を
押され会場で悶着起きる前に事前情報 此処で注意されたのは幸運(笑) [手(チョキ)]

ホテル内:朝食のレストラン全て半端ない衛生管理。 略 音楽祭の観客の
多いこのホテル 感染対策も兼ねて居るのだろうと 感心しながら全ての
方面で徹底:衛生管理の政府対策にも感心させられた。

※この朝食が凄い[目] 通常バイキング形式だが 今回のバイキング形式は
既にハム:サーモン:チーズ等 様々な食材が小皿にきちんと取分けられて
ラップで包れて居る 気の遠くなる様な準備:片付けに想い及ぶ 感謝。
此方も 番町皿屋敷並みに 開いた皿一枚ずつ重ねて『ごめんなさいね』と
悪く無いのに つい出てしまう性分。。。(苦笑) 

※食べてる最中 ちょっと思い出して『アッそうだ~』とマスク無で
歩くと直ぐ若いイケメンから『マスク』と指摘が飛ぶ『失礼致しました』
何かマスク だけでも 見張られて居る様な気分(爆笑) 衛生管理上か
今年はサーヴィス従業員も多くアルバイトの様な若者が食器の片付けに
頻繁に見回って居た。

バイロイトは音楽祭で年間生計を立てていると言っても過言では無い
小さな街。 近年:大型ホテルが立ち並ぶ街の中心街 然しそれも一角に
集中。 91年初訪の折は高級ホテルと云われる老舗もエレ無しが普通
ホテル探しの第一条件がエレ付きで 二番目が会場から出来るだけ近距離。 
帰宅時のタクシー争奪戦も半端ない状況だった事情から徒歩圏を選択(笑) 
当時はタクシーの数も少なかった。

流石に是等の問題は解消され劇場から少し遠目のホテルは送迎バスを手配。 
然し今年は観客が半減 宿泊客も極少の為 往きは良い良い帰りは
自力と言う訳で 往きは小型リムジンで帰宅時はタクシーで自力帰宅。 
まぁ例年と違い観客が半減の為 タクシー待ちも問題無いだろうと思い
つつ終演後は例年通り徒歩で[くつ][くつ]

勝手知ったる風に健脚に任せ歩き始めた~が 4年振りともなれば『エッ』
曲り角を間違え延々辿り着かず 日は落ち薄暗く解り難い風景に。幸い
親切な女性が道案内。 自転車を押しながら独逸語で色々話しかけられ
ながら無事着:安堵。 独語まるで[NG]と云うのに英語解らずか勝手に
独語で話掛けられて 適当に頷いて言葉無くとも意思は通づる旅人[カバン]

色々アバンチュールに遭遇しながらも第一日目 無事終了で30周年記念
バイロイト ≪オランダ人≫ を堪能[船][船]  彷徨える≪オランダ人≫は
亡霊となって彷徨って居るのだろうか[曇り][ひよこ][曇り]
 
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