ジィグフリィド★バイロイト音楽祭~♪ [バイロイト.de]

今年の [指輪] ≪ リング ≫ は音響重視の公演となった様な 初日&二日目を
鑑賞した後 もう誰もが演出無視を徹底? 物語の詐称でも何でもなく単に
舞台装置の前で 歌手陣が美声をご披露頂くと言う 背後の造作には無関心。

時折 派手に椅子でも壊れれば 驚きハッと眠気から覚めるご老人も 其々
演出家同様 客席に身を置いて好きな様に時間を過ごす[時計][るんるん][黒ハート] 是も一種の
贅沢だろう。。。 従来の登場人物の他に メイドカフェの制服姿で女性が
ティタイム:サーヴィスをアレンジ。 銀食器のポットからお茶を注いで
メインキャストに差し出す~粋な計らいとでも云うので有ろうか(苦笑)

ロン毛:刺青:派手なロックンローラースタイルの ジィグフリドは
カップラーメン[どんぶり]の様なパックの蓋を開け お箸でラーメンだか
スパゲティだか 何しろ麺を食べながらの演技 時々こぼし乍ら ミーメに
投げ付けながらと云った 食べ物を粗末に扱う舞台は情けない[涙]

舞台装置に使われるディテールに何か日本の[漫画オタク]を匂わせる
演出家群団?? 何故か大きなハート[黒ハート]の風船[HAPPY BIRTHDAY]
最近流行の子供の誕生日を祝うグッズセットの様なものまで 幼稚傾向
若い演出家群団のご愛敬[目][目]

そんなこんな パンク容貌の男女が舞台を駆け巡り ピストル振回しつつ
時折 子供の団体も出演者リスト? 何故の疑問は解けない侭に 演出構想を
読む気にもならない。 まぁ一見して理解出来なければ『あぁそうなんだ!!』
とプログラムを読んだ所で理解不可能だろう。

昨年の≪オランダ人≫は幾ら酷くても単なる詐称で筋書きが出来て居た。
然し≪リング≫ は 神々の世界と云う架空世界が割込んで 制御不能な
若者が斬新的なアイディアを駆使して居る様に見せて頑張っても水の泡

※想えば80年代のファッション業界が 斬新的な変身を遂げる際 従来の
洋服と云う形を壊し変形させたデザインオンパレードで着られない服が
ショーを賑わした。 奇抜なアイディアでジャーナリスト:評論家の興味を
そそり宣伝に利用して 名前を売ったデザイナーが軒並み誕生〓〓

そんな経験が蘇る 奇抜で不可解な[指輪]≪リング≫ 個人的に余韻を残しつゝ
後ろ髪も惹かれず ≪神々の黄昏≫を端折って帰仏の途に就く お疲れ様[m(_ _)m] 

  ~~~[指輪]~~~[指輪]~~ SIEGFRIED ~~[指輪]~~~[指輪]~~~

2022年8月1日 バイロイト音楽祭 ≪ジィグフリィド≫
指揮:Cornelius Meister
演出:Valentin Schwarz
舞台装置:Andrea Cozzi/衣装:Andy Besuch
脚本:Konrad Kuhn / 照明:Reinhard Traub
Siegfried:Andreas Schager
Mime:Arnold Bezuyen
Der Wanderer:Tomasz Konieczny
Alberich:Olafur Sigurdarson
Fafner:Wilhelm Schwinghammer
Erda:Okka von der Damerau
Brunnhilde:Daniela Kohler
Waldvogel:Alexandra Steiner

流石のバイロイト 無名とは云え素晴らしい歌手陣は逸品揃い。 初耳歌手
オンパレード[耳][るんるん][耳] その声質:声量:優美な歌唱はうっとり聴かせる[耳]
数年前の単なる爆音張上げる 力任せで耳をつんざく音響はほゞ消え 情感
籠るニュアンスを駆使した歌唱力は 一歩前進。 この度の様な演技不要の
演出でも 奏でる歌唱でドラマを紡いだ。。。

是は指揮者の存在が多大だろう。 開幕前の指揮者交代に白羽の矢 若手
マエストロ:Cornelius Meister コルネリゥス メイスターの感性が演出を
凌いだと言っても過言では無いだろう。 同年代の若い指揮者にはきっと
演出家からの直接構想が説明され指揮者なりに理解した表現で奏でた演奏。
舞台にマッチして 不可解な舞台を忘れさせる様な 演奏形態。天晴!!

ジィグフリド:Andreas Schager アンドレアス シャゲー このコミック風
演出に体当りで演じた独り舞台。馬鹿馬鹿しく思える演出にも拘らず場を
盛上げた流石のコメディアン 周りに語り掛ける様に演技伴う説得力の有る
歌唱は素晴らしかった。 終盤 ブリュンヒルデとの ロマン溢れる二重唱
美麗なメロディーに乾杯[バー][バー]

ブリュンヒルデ:Daniela Kohler ダニエラ コォレー 初耳歌手だったが
音質の良い美声 粗野な ジィグフリドに対し 黒子?? 風男性にエスコート
され 白のロングドレスで優雅に振舞った。 タキシードのシックな黒子
では有るが 麻原彰晃を想い浮かばせる髪型 & 髭に何か違和感を感じた(苦笑)

※原作外登場人物があちこちらに配置され失業対策か?と思われる程に
無用の長物に想えた[涙] 其の為 曲を聴き物語を読んで来ただけの観客
には 不可思議な物語を増長。

旅人:Tomasz Konieczny トマス コニェツニィ 此の章ではヴォタン
の貫録をほゞ失った旅人では有るが それにしても影が薄くスーツ姿で
ナイトクラブ?? のサロンで寛ぐ普通の[企業オーナー]風で威厳没落

※当初ノミネートされていたヴォタン:Gunther Groissbockグンター
グロワスボックの名前が消えた事情が気になり 野次馬としては情報が
欲しかった[メモ] 関係者の話では 単に女性支配人 Katharina Wagner??
カタリナ ワグナー女史との意見不一致だった様な??

※日本の漫画的感性を思わせる演出:舞台装置 (個人的にそう観える)
休憩時の会話で『後ろの席の若者は凄く喜んでいた』と我々には理解
出来ない演出でも受容れに年代差が生じている様な? 因みに関係者に
『日本へ行った事ある??』の質問に『あぁ カタリナに付き添って二週間
程行って来た』との返答。 

カタリナは若い演出家の構想と舞台装置を理解して居たのだろう?
(勝手な想像) 創造は重要であり世代交代も良いが 無理して不可解な
現代版に結び付ける必要が有るのだろうか[本]

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