トロイの人々 ★ 巴里バスティユ~♪ [パリ.fr]

立込んだ予定を掻い潜って何とか辿り着いた ≪ トロイの人々 ≫ ではあったが
些か拍子抜けの結果と化した~[涙] 仏では長らくのご無沙汰 ≪ トロワイヨン ≫
仏作曲家:エクトー・ベルリオズの作品であるが:個人的には、どちらかと云うと
[ 別に~ ] 率先して駆け付ける程の演目ではないが~[走る人]  

まぁ機会があれば『 試しに出掛けてみよう~』風に赴く。 バスティーユ開幕当時
& ザルツブルク音楽祭と、二回ほど観劇したが物語の理解力と音楽に惹き付けられる
魅力は希薄で観劇後:多少なりとも疲労感を感ずる事もあった~ふぅぅ**

今回は指揮者:フィリップ・ジョルダン & Didon:エリナ・ガランチャと言う名に
惹かれ予約。 然し公演:ひと月前に、ガランチャ降板:何故? のお断りもなく
急に名前が:エカテリナ・セメンチュクに差し変った。。

その数日後~ ファンからの問合せが有ったのか ? 降板のお知らせメール着信[mail to] 
誰も興味持たなければ、ダムラウ[ユグノス]降板の様に何のお断りも無く[スルー]
したのだろうか~?

テナーも ブライアン・ヒメルから、ブランドン・ジョヴァノヴィッチ に交代
こちらは体調不良を理由に降板のお知らせが早々届いた。ヒメルは ≪ユグノス≫
でも既に降板で『またか~』と余り話題にもならず ブランドンの追っ掛け友人
から喜びのsms着信~[走る人][走る人]

そんなこんな公演の中身以外に色々物議を醸す話題にも事欠かなかった。 が~
悪夢は演出~[涙] 悪評沸騰 ▼▼ 個人的な憶測では『 ガランチャにあの演出は
彼女のイメージを著しく汚すだろう』と、ガランチャ降板を納得~! 代役
セメンチュクは、馬鹿々々しいと思える演出でも体当りで演技して熟すタイプの
役者魂\\*◎^●^◎*// 演技伴う歌唱は絶品~天晴~[るんるん]

様々勝手な想像を巡らすが、時代詐称で現代社会に転換?の現代劇? 既に
解り難い原作に輪を掛けて何を表現したいのか理解に苦しむΘΨΦ 曲は美しい
されどインパクトに欠け、だらだらと4時間を費やした~ 時には演出無視
で音楽に没頭で凌げる事もあるが? 残念ながらこの度の演出は舞台装置が派手な
トロピカル~ 嫌でも目に付いて最悪 [リゾート][波][リゾート] 

それでも一幕目は取敢えず受け入れ可能。 舞台は殺風景なビル街に一般市民が
繰出し気勢を上げている光景。 ビルの中に住を構えるロイヤルファミリーと二元
中継? ほゞ台詞なしのロイヤルファミリー:家族の肖像は、字幕スーパーで家族
構成を紹介? 新たな挑戦 ? 台詞無でメッセージは小刻みに全て字幕スーパー
:テロップが流れた。。。

二幕目 @ 戦後のリハビリセンター:体操クラブの様な 白いトレーナー上下に
赤いチョッキのユニフォームを着せられ、全員リハビリ体操を強いられた? 
そこへ少々生気欠乏の様なディドンが黄色の衣装で現れ歌唱~[るんるん] ジムの面々
から喝采が起き紙テープが飛ぶ:投げキスで答えるディドン~[キスマーク] 

※昨暮:帰国の折:[クリスマス] & 年末:3歳の姪の誕生日会の姿を想い出して笑が込み
上げた~[キスマーク] [ミニちゃんのロックショー] とか言うDVDで覚えた投げキスを
[みんなありがとう]と云いながら繰り返す姪の姿~[わーい(嬉しい顔)] セメンチュクの演技に
重ね思わず爆笑。。

1時間20分もこんな馬鹿々々しい演出で演じる歌手陣も気の毒であるが、観客も
相当堪えて居た様で、3幕目:開演直後、指揮者への拍手が終り演奏開始直前
上階の観客から不満の声が響き~ 彼方此方から意見が飛交う中:ジョルダンが
指揮棒にハンカチ掲げて仲介に入った。。。[モータースポーツ]

フィリップ・ジョルダンの優美な指揮 & ハープ4台が美しい調べを奏でた [るんるん]
歌手陣は声量のある美声保持者が揃い、演出を無視すれば及第点の公演だった[かわいい]

唯々前日のスカラ座 ≪ 椿姫 ≫ 贅沢三昧 & 巨匠の舞台構想との落差は大き過ぎ
こんな梯子は二度としたく無いと肝に銘ずるべき経験として記憶~[涙][メモ][メモ]
  
....*.....*.....*.....LES TROYENS....*.....*.....*....

2019年1月28日   オペラバスティーユ ≪ トロイの人々 ≫
指揮:Philippe Jordan / 衣装:Elena Zaytseva
演出:Dmitri Tcherniakov / 舞台装置:Dmitri Tcherniakov
照明:Gleb Filshtinsky / ビデオ:Tieni Burkhalter
コーラスマスター:Jose Luis Basso
一部キャスト:
Cassandre :Stephanie d'Oustrac / Ascagne :Michele Losier
Hecube :Veronique Gens / Panthee :Christian Helmer
Enee :Brandon Jovanovich / Chorebe :Stephane Degout
Le Fantome d'Hector :Thomas Dear
二部キャスト :
Un Capitaine Grec :Jean-Luc Ballestra
Hellenus :Jean-Francois Marras / Polyxene :Sophie Claisse
Les Troyens a Carthage
Didon :Ekaterina Semenchuk / Anna :Aude Extremo
Ascagne :Michele Losier / Narbal :Christian Van Horn
Enee :Brandon Jovanovich / Iopas :Cyrille Dubois
Hylas :Bror Magnus Todenes / Mercure :Bernard Arrieta
Deux Capitaines troyens :Jean-Luc Ballestra/Tomislav Lavoie

演出家の経歴情報を観て唖然~ 17年:あの可愛らしい≪雪娘≫ の演出家だった[雪]
そう云えば(口癖) 舞台装置のカラフルさが同じだった~[目] 非常に明るい性格?
なのか、コミック仕立てにしたかったのか~? ロシア出身の誕生70年 @ 49歳?
五十路を迎えるキャラクターとしては~? 

ベルリンSOB ≪パルシファル≫ も手掛けた様だが [ 磯野浪平か大宮伝助 ] 風体
シュトルックマン [ クリングゾール ] の写真を見て、タイトなスケジュールを
調整せず謹んで辞退した (苦笑) 昨春:4月公演。 この風体:髪型 & 眼鏡で演ずる
シュトルックマンのクリングゾール:非常にユニークなになるとは思ったが。。。
まぁ無理せず端折って帰国。

まさか、同じ演出家とは存じ上げなかったが、所変わればと云うか、曲が変われば
まぁ色々変るのは当然ではあるが、良いか悪いかは結果次第~▼◇● きっと根は
明るい性格なのだろう~ 深刻なトロワイヨンを聴くより面白かったかも~[目][耳][目]

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***********LES TROYENS***********

2000年8月4日  ザルツブルク音楽祭≪トロイの人々≫
指揮:Sylvain Cambreling
演出 & 舞台装置&衣装:Herbert Wernicke
脚本:Xavier Zuber / 振付:Donald Palumbo
Cassandre & Didon : Deborah Polaski
Ascagne : Gaele Le Roi / Hecube :Natela Nicoli
Panthee & Mercure: Tirgran Marirossian / Andromasque:Dorte Lyssewski
Enee : Jon Villars / Chorebe : Russell Braun
Le Fantome d'Hector:Detlef Roth / Anna:Yvonne Naef
Narbal:Robert Lloyd / Iopas:Llya Levinsky
Hylas &Hellenus:Toby Spence / Priam:Gudjon Oskarsson

※一部:二部共に、歌手がW又は二役:歌ったが、今回は全てダブらず
舞台挨拶の人数は半端なかった~Σ(・□・;)

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