ウェルテル*ヴィットリオ・グリゴロ★シュタァツオパー~♪ [ウィーン]

物語の背景に準じた演出でたった一本のライムの大樹(かどうか個人的イメージ)
中心に物語が展開される抒情的な曲とマッチした素朴な風景:若い詩人と恋人の
哀愁を帯びた結ばれぬ悲恋が展開されたロマンティックな公演[黒ハート]

クリスマスの歌を習う子供達や農夫:子供達が元気よく駆け回り:村の若人が
清々しく軽やかにダンスに興ずる〓〓 静かな田園風景が想い浮かぶ純粋な
≪ウェルテル≫に浸った〓〓[もみじ] 印象派:モネ:ルノワールの絵画から抜出た
様なエレガントな衣装:色彩:デザイン共に時代に即していた[アート]

さり気なくご登場の若い詩人:ウェルテル=Vittorio Grigolo/ ヴィットリオ・
グリゴロ 静かな佇まいで風景にとけこみ自然を讃えるアリア[おゝ自然!
O nature]澄んだ高音をご披露頂き素晴らしかった[手(チョキ)][手(チョキ)]

シャルロット=Elena Maximova / エレナ・マキシモヴァ 健気に子供の世話を
する穏やかな雰囲気でウェルテルと二人の相性が良かった◎*[黒ハート]*◎

グリゴロの他は、ほゞ初耳歌手陣だったが粒揃の若手が織りなす青春時代の
ボタンの掛け違いによる壮絶なドラマが演じられた[涙] 余りに情熱的な恋
母の遺言に逆らえなかったシャルロット お互い深く愛しながらも成就する事
なかった悲哀[失恋][涙] 

3幕:旅から戻ったウェルテル:シャルロットとの再会を悩んだ末、最後の勇気を
振り絞り死を覚悟で訪れた最後の告白[Pourquoi me reveiller=何故私を起こす]
思いの丈を告白する情感籠る迫真の歌唱:感極まる二人の運命の過酷さを感じ
ついもらい泣きしてしまった[涙] 素晴らしかった[手(チョキ)][手(チョキ)]

ピアニスト:作曲家の肩書も併せ持つFrederic Chaslin=フレデリック・
シャスラン 仏巨匠。 ジュル・マスネ熟知?[手(チョキ)]?  若きウェルテルの悩み
心情を深く理解:追従するかの様に奏でるデリケートな叙情的響き[曇り]
彼のいた堪れない苦悩を察する如き指揮が素晴らしかった[バー][演劇][バー]

マエストロ:シャスランと組んでの演出が多いのか? 演出家:Andrei
Serban=アンドレイ・セルバン 双方仏人で仏作曲家の作品を多く手掛け
てられる様だが、お互い阿吽の呼吸で仏作品を熟知されて居る雰囲気が
漂う[曇り][曇り] ROH中継:映画館で上映された強烈で激しいドラマより
[ナチュラル]嗜好のセルバン演出の方が個人的イメージのウェルテルを
鑑賞できた[黒ハート][目][耳] 

※そう云えば映画館で上映されたROH ≪ウェルテル≫ の演出も仏人映画監督
Benoit Jacquot=ブノワ・ジャコ ≪椿姫≫の時はドガの絵画引用等、印象派の
イメージで舞台構成されていた。 

≪ウェルテル≫も P・ベチェザラ & Eガランチャ で巴里公演を聴いた時は
陰鬱な演出では有ったがしっとり落着いて良かった。
ROH:グリゴロ&ディ・ドナートは双方共派手な演技で強烈な印象を受け
同じ演出とは思えない雰囲気だった。 舞台全体を通して観るのと映像で
ディテール中心とは異なる面も多々ある。。。

       ^>^^>^^>^ WERTHER ^<^^<^^<^

2019年10月27日  ウィーンシュタァツオパー≪ウェルテル≫
指揮:Frederic Chaslin / Ausstattung:Peter Pabst
演出:Andrei Serban / 衣装:Petra Reinhardt
Werther:Vittorio Grigolo
Albert:Adrian Erod
Charlotte:Elena Maximova
Sophie:Daniela Fally / Le Bailli:Johann Hans : Peter Kammerer
Ayk Martirossian / Schmidt:Benedikt Kobel

二度目の旅で≪マクベス≫前後公演 検索中『アッ!グリゴロ!』と言う訳で
幸運を探り当て ≪ウェルテル≫ に白羽の矢を立てた⇒ 彼も色々不可解な
不祥事に巻込まれた様な?(苦笑)  日本で[キャンセル]の噂も拝聴:
その後の公演状況は把握して無かった。

グリゴロの場合はどんな問題を起こしたか存じ上げないが時に『エェッ?
ちょっと行き過ぎじゃない?』風の舞台演技の時も往々にしてある為、
演技か冗談か?? 否か誤解される面もあるだろう(苦笑)

※5月巴里の≪トスカ≫で買う不満の代役:カヴァラドッシ @ 前方の
良く見える席で拝聴。 処刑場でトスカ ( 此方も代役 ) と抱擁:強烈な
口付けに隣席の初老仏人マダムは唖然『有り得ない』と此方を向いて
愚痴を零してられた[キスマーク]Σ([目][目])(苦笑)

≪ウェルテル≫は失礼ながら個人的に興味の薄い作品で昔から何回も
聴いて居る割に勇んで赴く程では無い為、グリゴロの名前が無ければ
スルーだったかも[目]

≪マクベス≫前後の公演予定を観て ≪シモン・ボッカネグラ≫ マリナ
レベッカ & フェルッチョ・フルラネットも気持ちが揺らいだが @ 3月
同演出で忘れ難き最高の≪シモンB≫ドミンゴを聴いた為、食指が伸びず
ヴィットリオに軍配[モータースポーツ]

日程を前倒しした為、帰仏便でドミンゴ氏と巡り会うハプニングも経験。
人生何処でどんなチャンスに遭遇するか逃すか紙一重それが運なのだろう
そして素晴らしい≪ウェルテル≫ グリゴロの美声も久々に堪能出来て
この上ない幸運を掴んだ~[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]\(^o^)/

・・・・・・・・・・・・

追記
※マリナ・レベッカ @ ウィーン ≪シモンB≫ 前:9月仏トゥールーズの公演
≪ノルマ≫ が素晴らしかった。 11月9日夜ラジオを付けると中継録音が流れ
『エッ是誰???』と休憩時間を待って確認[メモ] マリナ・レベッカ だった
そして好きな声質のポリオーネ『 誰??』初耳テナー:Airam Hernandez
アイラム ヘルナンデツ(と発音か?)と紹介されラジオだった為、集中して
二人の歌唱に聴き惚れた[るんるん]  仏地方劇場も半端ない公演が増えているので
情報収集[メモ]を怠らず良い歌手に遭遇したい[目][耳][るんるん]

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